SHARE THE LOVE

2022.07.02

無印良品 銀座店でマルシェ販売

こんにちは!先日、関東地方は史上最速の梅雨明けとなり、その後は連日35度以上の猛暑日。野菜の影響がとても心配ですね。

そんな中でも嬉しいことも。今年の春はとても穏やかで適度な降雨もあり、安定した天候のおかげで、3月に定植したじゃがいもは順調に生育し、肌艶も綺麗で香りや味のよい品質のものができたように思えます。無農薬で少しの肥料だけで生産できるといわれている“奇跡のじゃがいも”を中心に、色も形も味も香りも個性的な11種類のじゃがいもを少しずつ、一株一株、芋を傷つけないように手掘りで収穫しております。

さて、先週は無印良品 銀座店で開催されたマルシェ「大地にやさしい農業と出会う SHARE THE LOVE との1週間」に参加させていただきました。「共生」「循環」「多様性」などを大切にする「大地にやさしい農業」によって育まれたお野菜や加工品を農家と直接対話することで、農家もお客様も豊かな「発見」を得られ、つながっていくことがテーマのマルシェでした。

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銀座のど真ん中でのマルシェ販売なんて、どんな販売になるのか想像もできないままのスタート。農園の香りを感じてもらいたく、初日は掘りたてで土つきのじゃがいもを8種類程並べ、お客様に選んでもらいながらの計り売り。土色でじゃがいもの皮の色や模様などわかりずらいですが、お料理の際に洗い、土が流れ、種類ごとに異なる鮮やかな色や模様が徐々に鮮明に浮かびあがったときの嬉しい「発見」や、味や香りの異なる数種類を食べ比べて感じてもらう「発見」を通した体験を得ていただけたら、とこれらをメインに販売しました。

2度目の販売日のマルシェ最終日は、軽く洗い初日と同じ8種類のじゃがいも並べました。カラフルな皮の色や模様が鮮やかで、入店されたお客様の目を引くポイントとなり、お客様には、じゃがいもにはこんな種類があるんだという「発見」を得ていただけたようで、初日よりも多くご購入いただけました。保存を考えると洗わないのですが、新じゃがいもを直ぐに調理し保存性を必要としない場合、まずは興味をもってもらえる見せ方が大事なようです。何よりも、色鮮やかなじゃがいもを見たお客様の目の色が輝く瞬間を何度か見ることができ、それは生産者としての喜びややりがいにも繋がる瞬間にもなりました。

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今回のマルシェでは、販売しながら来店客や無印良品のスタッフさん、STLの関係者のみなさまと交流や情報交換をしたり、楽しい時間を共有できたと思います。そんなすばらしい機会をいただけたことにとても感謝です。今回の一番の「発見」は、繁昌ファームさんの重量級の立派な葉付大根が銀座で飛ぶように売れたことでした(笑)。銀座では小さな軽いものしか売れないと思い込んでいた、固定概念に反省。


lalafarmtable(ララファームテーブル)
HP https://lala.farm/
Instagram @lalafarmtable

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奥薗和子

奥薗和子(おくぞのかずこ)
lalafarmtable
東京都 青梅市

1975年鹿児島県生まれ。12年間フローリストとしてドイツに滞在しフラワーアレンジを学ぶ。自生する植物、蔓、枝、苔、樹皮などを用いた手法を知る中で、自ら自然に近いかたちの草花を育てたいと思い至る。また、彼の地の「五感に訴える野菜」に衝撃を受け、帰国後、2019年4月、「lalafarmtable」を開く。ハーブ、草花、伝統野菜などを無農薬・無化学肥料で栽培。農地に関わる全てが笑顔になれる農業経営を目標に掲げる。

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