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2018.10.31

蜜蜂との暮らし

実は今、菜園には西洋蜜蜂が住んでいます。

7月のブログ「蜜蜂のこと」で、
蜂が飛来しない事により西瓜や南瓜等の果菜類が結実しない事を書いたのですが、
それがきっかけで7月の終わりに、養蜂を辞めたいと考えていた知人が連絡をくれて、
巣箱を譲って下さいました。

確かに、蜂が畑に住みついてくれたら安心だと考えていたものの、
未知の生物との遭遇?に右往左往する日々が始まりました。

ペットと言えば、ペットなのですが、日々勝手に餌を探しに行き、
私に構わず勝手に生きているので、始めの1ヶ月は巣箱を遠目に眺めているだけでした。
ところが、9月の台風一過の晴天の日、大量のスズメバチが巣箱を襲って来たのです。
後にいろいろと調べると、スズメバチは越冬の準備を始める秋に、
蜜蜂の幼虫を狙い飛来する事が分かったのですが、兎に角これでは困ると、
夫と二人で防護服を着込み蠅たたきでスズメバチとの闘いを始めました。
(夫に言わせれば、私は遠くでギャフギャフと叫んでいただけらしいですが…)

日本蜜蜂に対して西洋蜜蜂はスズメバチに対して非力だと聞いていたのですが、
蜜蜂も次々にスズメバチに向かって襲いかかり闘ったりします。
無限に登場するかの如く思えたスズメバチも、
ネズミ捕りのシートを設置してトラップにする方法なども教わり、
どうにか巣を守りきる事ができました。

この事件をきっかけに、
やはり野生では生きて行けない西洋蜜蜂の生態をもっと勉強しなくてはいけないと思い、
やっと蜜蜂の勉強を始めました。
とても規律正しい生き方をする蜜蜂の集団は、なんだか私と正反対な性格で、
仲良くなるには程遠いのですが、思い返せば、
8月のまくわ瓜の着果率が非常に良かったのは蜜蜂のお陰だったように思います。
(不確かですが)

10月20日についに夜温10度を下まわりました。
取りあえず、無事に越冬してもらう事が次の課題です。

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(9月末に内検してみました。蜂が元気なのか、異常はないのか、素人目には判断が難しいのです)

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松本真実

松本真実(まつもとまみ)
滋賀県 東近江市

1981年生まれ。大学院卒業後、分析機器の会社で研究職につく。会社員時代から在来種の野菜に興味を持ち研究調査に同行。さまざまな農家と出会って就農を決意する。三重の有機農業法人に2年間勤務した後、2016年、滋賀県東近江市で、菜園「野菜と旅する」を開く。

写真家の眼 松本 真実

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