2022.07.26
土づくりについて 2
石川県では梅雨の戻りとでもいうのでしょうか、梅雨が明けた後に梅雨のようなぐずついた天気が続いています。自然栽培の田んぼでは中干の時期なのにまったく乾かず困ったものですが、畑にとっては恵みの雨というか救いの雨と言ったほうがいいくらいに大ピンチでした。大ピンチと言いますか、すでにかなりの被害が出ていまして、里芋の生育がとても悪い上に枯れてしまった株も複数ありますし、いろんな野菜が季節外れの高温と乾燥で弱ったせいか虫の被害も多かったです。とくにナスはコガネムシに食べられてぼろぼろになってしまいました。
(拡大していただくと酷いありさまがわかると思います。このあとニジュウヤホシテントウの幼虫にさらにぼろぼろにされました)
(6月に植えたナスはピンピンしています)
(5月に植えたキュウリ)
(6月に植えたキュウリ。こちらも6月に植えたほうが葉が横向きに大きく成長しています。この差は一体何なのでしょう・・)
前回の続きですが、私は菌ちゃんファームの吉田俊道さんの提唱される土づくりを実践して二年目ですが、今年は正直うまくいかずに頭を抱えていました。なんでこんなにも虫に食べられるのか・・マルチをはずして畝の上を触ってみるとからっからでした。マルチをはがして水やりを敢行しましたが、復活には至らずでした。ダメージが大きすぎるのか、他の問題点があるのかもしれません。
そんな現状でも私がこの土づくりにこだわるのは、春先にあこがれだったハコベが畑から生えてきたからです。一部ですがホトケノザも生えてきました。草に順位などありませんが、土壌が良い状態でないと生えづらい順で言いますと、ヒメオドリコソウ→ハコベ→ホトケノザかなと思います。とくにホトケノザは水はけの良さそうな場所にしか生えない感じがします。<続く>
メへへ農園
HP https://gobacknature.com
澤村悠行(さわむらゆうこう)
メヘヘ農園
石川県 羽咋市
1978年千葉県生まれ。幼少期、祖父母の暮らす岩手で目にした、動植物が織りなす彩り豊かな原風景を忘れられず、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の自然農法に触れたことを契機に本格的に就農を決意。移住先の羽咋市で自然栽培を学んだ後、2022年4月「メヘヘ農園」を開業。無農薬や化学肥料不使用を前提条件として、野菜や米の収量を高める道を探索する。将来的には、動物、植物、人間が共存し、化学反応が起きる空間づくりを目指している。