SHARE THE LOVE

2022.06.19

ヤギを安易に飼い始めるのはやめましょう

「メヘヘ農園」という農園名はヤギの鳴き声からとらせて頂いたのですが、野菜やお米を育てながら片手間でヤギを飼うという実態は厳しいものがあります。

まず食べる量が半端ではありません。子ヤギの頃はまだいいのですが、大きくなるにつれて二倍三倍とふくらんでいきます。うちの二歳のオスヤギ「モチ」は一日にコンテナ4箱分くらいの草はペロリと食べます。田舎でも草がいっぱいある夏はよいのですが、冬場は草が無くて牧草を買ったりもするのですが、うちのモチはあまり好きじゃないらしく野菜がどんどんヤギに食べられていきます。。

それでも田舎で就農といったら、牧歌的なイメージのあるヤギを飼ってみたいという方もおられるでしょう。メスヤギをおすすめします。個体差はあるかと思いますが、メスヤギはおとなしいです。対してオスヤギは(個体差はあると思いますのでうちのオスヤギは)、人懐っこい面もあるのですが、一度スイッチが入ると延々と角で突進してきます。そのパワーは成人男性でもお手上げだと思います。そしてオスヤギは尿を自分の体にかけることでメスヤギへアピールしているようでとてつもなく臭いです。もう半径30メートルくらい臭いです。ちょっと触れるだけで一日中臭いのです。

でも、平和なオーラを感じますし、ヤギの顔が私は好きです。オスヤギは甘えん坊なのかなとも思います。必ずヤギにストレスのない広場づくりをするのでそれまでもうしばらくお待ちください、オスヤギのモチ様。

sawamura5-1

(自然栽培米の田植えをしました。最初はトラブル続きで、田植え機が動かなくて田んぼから出るときにウィリーして死ぬかと思ったり、苗を取りに行ったら何故か車が立ち往生。それでも何とかなるものですね)

sawamura5-2

(夏野菜の定植もだいぶ遅くなりましたが、同時進行で着々と)


メへへ農園
HP https://gobacknature.com

challenger

澤村悠行

澤村悠行(さわむらゆうこう)
メヘヘ農園
石川県 羽咋市

1978年千葉県生まれ。幼少期、祖父母の暮らす岩手で目にした、動植物が織りなす彩り豊かな原風景を忘れられず、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の自然農法に触れたことを契機に本格的に就農を決意。移住先の羽咋市で自然栽培を学んだ後、2022年4月「メヘヘ農園」を開業。無農薬や化学肥料不使用を前提条件として、野菜や米の収量を高める道を探索する。将来的には、動物、植物、人間が共存し、化学反応が起きる空間づくりを目指している。

過去の記事を読む

2022 挑戦者

BACK TO TOP