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八兒美恵子 きらめき合鴨米日記

2017.10.29

稲刈り

今年の10月は、夏のように暑い日もあれば、長雨で寒い日も多く、なんだかよくわからない天候が続いています。

10月1日 電気柵の撤去
稲刈りを翌日の2日に決めたので、コンバインの邪魔にならないよう電気柵を撤去しました。私の圃場がコンクリート畔なので毎年撤去しているのですが、通常の土でできた畔で、コンバインや稲刈りに邪魔にならなければ張りっぱなしにしている方もいます(でも出来たら雨ざらしではなく撤去した方が良いかと思います)。

10月2日 稲刈り
数日前の雨で、少し地面のぬかるみが心配でしたが、翌日から雨が続くとの事だったので稲刈りをすることに。農機具屋さんに小さいコンバインを持ってきてもらい、まずはデモンストレーション。
しかし、背の低い雑草が多くコンバインが思うように稲を刈り取ってくれません。「この草の量だと稲を刈るのに難しいから」と苦戦しつつ、半分くらいまで農機具屋さんが刈ってくれました。あとは、地主さんにも手伝ってもらってコンバインを操作してもらい、私は稲が機械につまらないように補助をしながら1反の田んぼを2時間掛けてゆっくり刈り取りました。


収量としては1反で2俵弱(1俵60kg)。初めての乾田直播きでの稲作。やはり雑草が多すぎたかなという印象です。去年は半分の面積で4俵ほど取れたので、収量はかなり減ってしまいました。

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(小さいコンバインなので、無理をせずゆっくり刈って行きます。)

やはり機械は早いのですが、雑草も多かったため、稲の刈り残しや、コンバインの脱穀し残しが多かったようです。稲刈り後に落ち穂ひろいをしたのですが、お茶碗10杯分くらいはあったように思います。

10月3、4日 米の乾燥
地主さんの乾燥機を借りてお米を乾燥させます。

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(初めて使う乾燥機にドキドキ…)

乾燥機はバーナーの火で穀物を乾燥して行きます。夜通し乾燥をすれば1日で終わるのですが、倉庫のある場所の事情で夜中に火を使うのは心配なので、日中だけ乾燥させてもらう事になりました。稲刈り後、お米の水分量はだいたい25%以上あるのですが、籾摺りの時に籾がはがれ易く、また貯蔵するのに適した水分量である15%を目指して乾燥させて行きます。

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(お米の水分量検査キット。籾をとり、玄米を中央の白い板の丸い部分に並べて、検査機の中に入れます。お米をすりつぶして水分量を測ります)

結局、2日間計12時間ほどかかり、16%まで水分量を落としました。すぐ籾摺りをする予定はないので少し高めにしました(籾摺りをしてくれるお米屋さんが忙しそうなので11月になって籾摺りしようと思います)。

収量が少なかったのでお米の販売をどうしようか悩んでいます。味をみて判断しようかな〜。
とはいえ、初めて作る福岡県のブランド米、「元気つくし」。食べるのが楽しみです。

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八兒美恵子

八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市

1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。

写真家の眼 八兒美恵子

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