SHARE THE LOVE

八兒美恵子 きらめき合鴨米日記

2017.08.30

草が…

今年は暑い日が続くなと思いきや、お盆は雨も多く涼しい夏になりました。
私の住む福岡県飯塚市では、早いところではお米の収穫も始まりましたよ。

7月22日 合鴨の再放鳥前回のコラムでヘビが合鴨を襲おうとする瞬間を発見した、とお伝えしましたが、その後田んぼの周りをいくら歩いてもヘビが見つからないので、合鴨を泳がせてあげようと囲いを作っている部分に17羽(21羽いたのですが、隔離している間に下痢が原因で死んでしまいました。)を放鳥したのですが、次の日見てみると羽数が半分以下の5羽に…。狭い場所に入れていたのが仇となってしまい、逃げ場がなくて大量にやられてしまったのかなと…。すぐに囲いを外し、広い田んぼを泳がせてあげると、その後は無事に大きくなっているようです。
ただ、警戒心はものすごく強くなってしまい、餌やりの時の「こーいこいこいこい!」というかけ声にもよりつかなくなってしまいました。

追加で合鴨を入れようかと悩みましたが、草も大きくなりすぎていて、合鴨の足の水かきによる除草効果があまり見込めそうにもないので、5羽で害虫対策をしてもらおうと思います。

yachigo5-1

(人の気配がすると一目散に逃げて行く鴨たち…)

8月2日 田の草取り

yachigo5-2

イネもだいぶ大きくなりました。そして、イネが大きくなるのと同時に雑草も…。こちらの写真は、初期の除草が上手くいったので、株間には草がなく水面が見えます。端の方にはアゼカガリ(キシュウスズメノヒエ)が生えて範囲を広げようとしていますが…。

次の写真は草がボーボーに生えている場所です。

yachigo5-3

(大きく成長した雑草はさすがの合鴨もお手上げです。)

イネなのか草なのか、写真では特に見分けがつきません。穂を出していて、黄色く見えるのが雑草(主に、カヤツリグサ)です。
雑草が小さいうちに、何度も三角ぐわや熊手のように爪がついたアメリカンレーキを使い、草をかき取って除草をしていたので、不幸中の幸いでタイヌビエはほとんど生えていないのですが(ヒエは抜くのも大変で米の収量も落ちてしまう水田雑草なのです)、このカヤツリグサも量が相当多いなので、除草に頭を抱えています。それでも手で抜くしか今は方法がないので、地道に作業をしているところです。

今年初めて挑戦した乾田直播き方法(第3回のコラム参照)での米作りでここまで雑草が生えてしまったのは、「播種」「除草」「合鴨の放鳥」においてタイミングを見誤ってしまったことが原因です。
師匠の古野さんとも相談して、「来年はとにかく早く直播きを行い、水を入れる前の乾田のうちに除草をきちんとできれば上手く行く!」とのアドバイスを頂いたので、来年の作付けを頭に思い浮かべながら田んぼに入って除草を地道にしています。
米の収穫をするまでに草を取りきれるかなぁ…!

その他の参加農家のコラム

  • お山の中のフォレストガーデン 天野 圭介
  • 北の大地のイチゴづくり 渡辺 博之

八兒美恵子

八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市

1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。

写真家の眼 八兒美恵子

過去の記事を読む
2016年の八兒美恵子さんのブログ

BACK TO TOP