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八兒美恵子 きらめき合鴨米日記

2017.06.28

乾田直播き!

こんにちは。
福岡は梅雨入りしたものの、全く雨が降らない状態で、6月20日に、ようやくまとまった雨が降りました!野菜もお米も一安心です。

5月24日 田んぼに種籾を直播きする
前回のコラムで乾田直播きの説明をしましたが、種籾の直播きを行いました!

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こちらは直播きする種籾です。角のようにぴょこっと出ているのがお米の「芽」です。白くて長いものは「ひげ」と呼ばれ、籾がイネにくっついていた時のものです。

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種籾は、この野菜の種を蒔く時にも使うシーダー(播種機)で播きました。この機械は、蒔く野菜、穀物によって播種ロールを替えるタイプなので、今回はお米用のロールを使いました。自家製の30センチの株間がとれるマーカーをひもで括り付けて、いざ田んぼを歩いて直播き!この日は霧のような雨が降っていて、シーダーのタイヤに土がこびりついてやりづらかった〜!でも、蒔いてすぐは水分が必要なのでタイミング的には良かったのかな?

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ちょっと見づらいですが、シーダーで播種すると土の中に2、3粒ずつ種籾が落ちていきます。後々気付いたのですが、シーダーを過信しすぎたようで、所々種籾が落ちていない箇所がありました…。

5月25日 苗作り
直播きの次の日、種籾があまったので、シーダーで種籾が落ちていなかった場所や、カワラヒワやスズメに種籾を食べられて発芽していなかった場所などのために、少しだけ苗を仕立てました。直播きが失敗した時の保険です。

5月29日〜 水管理
用水路には28日から水が流れ出したので、雑草が生えないように水をためていたのですが(ヒエ等の雑草は水が深く入っている田んぼだと発芽しないそうです)、隣の田んぼに水が流出してしまっていました。こまめな確認が大切です。

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6月16日撮影の写真。ようやく、イネが出てきたのがはっきり分かるほどに大きくなりました。
写真の奥の方に写っていますが、トラクターで鋤いた跡が少し高くなっていて、そこにヒエが生えてしまっています…。あとは、合鴨たちに頑張ってもらうしかないか!

6月16日〜田んぼの草取り
水田雑草の王様「ヒエ」(私がそう思っているだけです)が大きくなってきました。合鴨を入れるにはまだ準備が整っていないので、大きめのヒエは田んぼに入って手で抜きます。ヒエはイネ科でお米の仲間でもあるので、葉っぱがそっくり!イネと間違えないようにしなければなりません。私は雰囲気でヒエを抜いていますが、明確な違いとしては、株もとが赤いものがヒエ、白いものがイネ。根っこが太いのがヒエ、細いのがイネ。この違いでも分からない時は、イネの節にある白い毛を目印にします。
夏に向かって気を抜けないヒエとの攻防戦が始まりました…!

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(左:イネ、右:ヒエ)

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  • 北の大地のイチゴづくり 渡辺 博之

八兒美恵子

八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市

1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。

写真家の眼 八兒美恵子

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