2019.04.15
2019年挑戦者 キックオフミーティングを開催しました
SHARE THE LOVE for JAPANは、「大地にやさしい農業」の次世代を担う新規就農者を「挑戦者」としてサポートしています。2014年から毎年「挑戦者」メンバーを迎え6年目となった今年も、新たに5名の仲間を迎えることができました。
2011年3月11日に起きた東日本大震災をきっかけに、プロジェクトが始動したSHARE THE LOVE for JAPAN。あれからちょうど8年後となる2019年3月11日、東京・青山の株式会社トゥルースピリットタバコカンパニーにて、今年の「挑戦者」が初めて顔を合わせる「挑戦者キックオフミーティング」を開催しました。
今年の挑戦者の皆さんをご紹介します。
● 大平成晴さん|神奈川県鎌倉市
「祖父母が路地野菜、両親が鉢花をやっています。生産者と消費者が一つの共同体となってお互いに支え合う、消費者参加型の農場『CSA(Community Supported Aguriculture)』を40年前から行っています。1軒の農家にこれだけの消費者がついてくれるのはありがたいことです」と、消費者との会合の写真を見せながら語りました。この「CSA」というスタイルが、今の農業界が抱える多様な問題を解決する鍵になると感じているそうです。町中に点在する畑は、四方が住宅に囲まれ、騒音などトラブルも多いとのことですが、そんな町中の環境で、小規模農家だからできることを生かして、「祖父母から56年越しの事業継承。CSAの世代交代」に挑戦します。
● 長谷川翔太さん|静岡県富士宮市
「農業を始めたきっかけは、『奇跡のりんご』で知られる木村秋則さんに感銘を受けたから」と語る長谷川さん。その後「Hokkaido 木村秋則自然栽培農学校」に通い、自然栽培のノウハウを学びました。就農した富士宮市は、有機農家が多く野菜栽培だけでは差別化が難しいこと、そして、もともと自然栽培の果物の美味しさに影響を受けたことから、「自然栽培のメロン作り」にも挑戦しています。全国的に見ても成功例が極めて少ないと言われる栽培ですが、栽培2年目を向かえる今年、昨年からの改善策もしっかりと見据えながら、農法確立はもちろん、美味しさの追求にも余念がありません。
● 川崎亮太さん|三重県いなべ市
エチオピアで青年海外協力隊として体育教師、ニュージーランドでファームステイを経験し、「環境問題」への関心や「失われゆく自然の美しさ」への憧れから、農業に辿り着いたと話します。会社員を経て、神奈川県の「NO-RA〜農楽〜」千葉康伸さんの元で3年間研修し、2018年に独立就農。畑の写真を見せながら、「納得して農業をするために、すべてのことに根拠を持ちたい」と熱く語ります。よって、今年は栽培品目を絞り、一つ一つの作物の生理生態や栽培技術を集中して学ぶ予定とのこと。「なぜ有機農業なのか?」「有機の野菜はおいしいのか?環境にいいのか?」「いい土とは何か?」を常に考え、「有機農業だから」という言い訳なく胸を張れるような収量と秀品率を追求し、5年で集中して経営を起動に乗せると意気込みます。
● 田中真由美さん|滋賀県長浜市
「祖父の百姓姿に憧れて農業の道に入りました」と話し始めた田中さん。代々、土地を守りながら農業をしてきた人が多いという長浜市の余呉町。そこで約40年前から、化学肥料不使用でお米を栽培し、お客さんへ直接販売をするこだわりを貫いてきたお祖父さまから、お米の栽培を引き継ごうと今年から専業農家になります。高齢化する祖父母世代の深い知恵や造詣に感銘を受け、そうした知恵や大地を受け継ぐ担い手になろうと胸を高鳴らせています。米に加え、クレソンやマコモダケなど、湿田やきれいな谷川の水を生かした作物の栽培にもチャレンジ。「地域の中に当たり前に存在する農家」を目指して挑戦が始まります。
● 安井千恵さん|京都府京都市
ドイツで、紛争地域や貧困地域のこどもへ医療支援を行う組織のインターンシップを経験した安井さん。そこで、人間の根元となる「食」の重要性と、食べ物を育む「農業」に大きな可能性を感じたと話します。日本へ帰国後、現在農業を営む京都市京北で、畑を借りられることになり家庭菜園を始めました。その後、農業研修を経て、念願の就農を果たします。現在は、有機栽培のベビーリーフや、京北特産の子宝芋(里芋)などをメインに栽培し、中山間地域での持続可能な農業を模索します。そして、里山の豊かさを日本や世界へ発信していきたいと語ります。さらに「この里山の地で、農業を通じて新たな働く場を提供するソーシャルファームを実現したい」と夢は広がります。
これから「挑戦者」の皆さんには、それぞれが取り組むテーマに沿って、農業を営む日々のリアルな姿を「ブログ『挑戦者の今』」に綴って頂きます。夏には、東京で開催される「オーガニックライフスタイルEXPO」にも参加し、お客さまと交流を深める絶好の機会も待っています。今年1年の挑戦に、是非ご期待ください。
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