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2018.10.12

第3回オーガニックライフスタイルEXPO 出展レポート②トークイベント編

前回に引き続き、9月22日(土)・23日(日)東京国際フォーラムで開催された「第3回オーガニックライフスタイルEXPO」の様子をレポートします。

今回は、先駆者が語るトークイベント「先駆者の言葉」、そして挑戦者が登壇した「挑戦者トークセッション」の様子をご紹介します。

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第1回目のトーク(9月23日(日)12:50~13:20)では、山梨県・牧丘町の澤登早苗さんにお話いただきました。

澤登さんは、日本では極めて珍しいとされるブドウの有機栽培の第一人者と言われるお父様からバトンを引き継ぎ、ブドウやキウイを栽培していらっしゃいます。また、「有機農業は人を育む力を持つ」という確信から、大学など教育現場でも教鞭を取り積極的に活躍されています。今回は、「自然のままに育てる難しさと大切さ」「食べることを通して人とつながることの大切さ」についてお話いただきました。イベントの最後には、熱心に聞き入ってくださったお客さまと、澤登さんが育てたブドウを食べながら交流が行われました。

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2回目のトークイベント「先駆者の言葉」(9月23日(日)13:40~14:10)では、香川県・小豆島の山田典章さんにお話いただきました。

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山田典章さんは、香川県・小豆島で日本初の有機オリーブ栽培に成功したパイオニアで、SHARE THE LOVE for JAPANで取材を続けている「先駆者の言葉」の記念すべき第1回目に取材をさせていただきました。今回は、農薬を使用しないために研究し尽くした害虫「ゾウムシ」の生態や独自の観察方法、国産の有機オリーブオイルが完成するまでのこだわりなどについて、熱く語って下さいました。

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最終回となる第3回目のトークイベント「先駆者の言葉」(9月23日(日)14:30~15:00)には、鹿児島県・徳之島の福留ケイ子さんに登場いただきました。

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徳之島は、亜熱帯気候で一年を通じて雑草が茂るため土分解が早く、肥沃な土作りが難しい土地。なおかつ、新鮮な作物を届けるのが難しい離島でもあります。そうしたハンディキャップをバネに、島に眠る宝を六次産業化で蘇らせている先駆者が福留さんです。今回のイベントには、グァバジュースをはじめ、徳之島ならではの果物、島みかんやパパイヤと、同じく徳之島産の生姜を合わせた新商品「生姜シロップ」などを持ってきてくれました。

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福留さんは農業や加工に携わってから30年を超えた今でも、意欲的に新しい商品を開発しようと考えを巡らせているそうです。トーク後は、お客様がそれぞれの先駆者の販売ブースに足を運び、話に花を咲かせたり思いおもいの品を買っていかれる光景が見られました。

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そして、2日目のラストを飾ったのは、メインステージにて、挑戦者が語る「挑戦者トークセッション」(9月23日(日)15:30〜16:30)。「『大地にやさしい農業』を志す挑戦者たち10の物語」と題して、新規就農を志したきっかけや、自分を駆り立てる想い、それぞれが考える「大地にやさしい農業」について語り合いました。

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80名以上の聴講者がいた中で、就農した経緯や想いを話すことは、自身にとっても初心にかえる機会になるとともに、仲間の想いを改めて知ることでより一層距離が近づく機会にもなりました。聴講者の方からも、「これだけ多様な新規就農者のリアルな話を聞く機会はあまりないので、非常に面白かった」「皆さんがそれぞれにユニークで熱量を帯びていて、とても頼もしく感じた」と感想をいただきました。

今回のイベントを通して、「大地にやさしい農業」という志を同じくした日本全国の仲間たちとのつながりを改めて実感することができた参加者たち。ここで得たエネルギーと学びを携えて、新しいチャレンジを頭に描きながら、またそれぞれの場所に戻っていく皆さんの姿を見送りながら、プロジェクトメンバーも手応えを感じることができた2日間となりました。今後もSHARE THE LOVE for JAPANは、志でつながる農家ソサエティ作りに尽力していきたいと思います。

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