SHARE THE LOVE

2017.12.27

国東の慈雨 | くにさき農未来 代表 村田光貴

万物を潤し育てる雨と大地の恵み

top_murata17A_016

この土地には静かなパワーを感じるんです。なぜか気持ちがスッと落ち着くんですね 。ここは、神と仏を一つとして考える「神仏習合」を今に残す地域でもあります。国東半島は降水量が少なく、地 形的に水が少ない地域なので、各谷に「ため池 」を作り、少ない水を大切に使いながら田んぼを守ってきた歴史があります。雨が降ると外仕事ができなかったりしますが、ここ国東では「恵みの雨」としてありがたいと思えます。

以前は陸前高田市で林檎や野菜を作っていました 。東日本大震災で農地を全て流されて再開の見込みが立たず移住先を探している中で、偶然この土地に出会いました。陸前高田と雰囲気や空気感が似ていたので、すぐに気に入って何も考えずに、ここに決めました( 笑 )。

2012年に2haの田んぼをお借りして米作りを始めました。 私たちが作るお米は「誰もが笑顔で食べられるお米」です。 食物アレルギーや化学物質過敏症の方等 、食に対して色々な悩み をお持ちの方がいらっしゃるので、肥料も農薬も一切使わないで 大切に育てています。私自身が重度のアトピー性皮膚炎だった こともあり、自分が食べられるものを作りたいと農業を始めましたが、今では同じ悩みをお持ちのお客様から感謝の言葉を沢山いただけるようになりました。

2013年には大きな倉庫を自分たちで建て、大型の農業機械も導入しました。補助金は一切使えず、銀行からの大きな借り入れでしたが、本気で取り組む姿勢を地域の方に知ってもらい、周囲の協力を得ることに繋がりました。

murata17A_029

稲の害虫と言われる「ウンカ」や最悪の病気と言われる「いもち病 」が地域に大発生した年もありましたが、そんな時も私 たちの田んぼは全く被害を受けませんでした。農薬を使わない農家さんは結構いますが、肥料を使わないところまで踏み込める農家さんは少ないと思います。肥料を入れないことで稲本来の力を最大限引き出します。

株間を広げることで一つの株の分げつを促します。1株60本になれば凄いと言われるのですが、うちでは130本以上分げつすることもありますよ。そんな稲はこんな風に片手じゃ掴めません。また穂も長いので粒数が多くなります。この地域では慣行栽培で10a7俵くらいですが、うちの田んぼは10俵採れる田んぼもあるんです。

murata17A_010

国東に来て丸6年。 2haで始めた田んぼも11haまで増えました。2016年には合同会社農未来を設立し、お米の加工にも本格的に取り組んでいます。自然栽培で育てた私たちのお米は「喜び米」と名付け、個人のお客様に直接販売をしています。 アレルギーや病気の終末期の方から「このお米は食べられた」と言っていただく事もあり、そういった声が頑張れる源になっています。お客様との繋がりを大切にし、誰もが不安なく食べられるものを作り続けたいと思います。

murata17A_031

そのために私たちが実践しているのは 、いつまでも持続可能な農業です。〝 土と種があれば作物が育つ〞そんな当たり前の農業のあり方を7代先まで残していきたいです。自然の中では人も植物も、全ての生き物が共存し懸命に生きています。 ですから、自家採種にこだわり命の循環を大事にしています。

いつまでも大切な命をつなぐために...。

murata17B_064

[くにさき農未来 Information]

“くにさき農未来は一緒に農業をしてくれる 仲間を募集しています”
ゆくゆくは自分で農業がしたい、農業法人で働きたい、農業の勉強がしたい、 農園を経営したいなど、農に興味がある人ならどんな方でも受け入れます。 一緒に農の未来を変えましょう。

murata17A_037

くにさき農未来の加工品について
本文でご紹介した「喜び米」と由布院の温泉水だけで練り上げたお米のめん、 お米のマカロニ「こめろに」、お米のシリアルを自社で製造しています。 甘酒や米粉の販売、お酒や調味料の加工も随時やっていきます。

〒872-1652 大分県国東市国東町来浦 696
TEL:0978-75-4729
URL:http://noufuture.wpblog.jp/

murata17B_065

***
村田光貴さんとSHARE THE LOVE for JAPAN

村田さんは、2011年の東日本大震災後、STLの活動当初から参加。 交流会やイベントではいつも明るく、精力的な言動で、周りの農家を 鼓舞する存在です。生産者としてだけでなく、事業経営者としても日本の農業を牽引する若きリーダーです。

お知らせ・レポート

archive

category

BACK TO TOP