SHARE THE LOVE

2015.12.07

昨年の挑戦者、油井敬史さんの特別ブログ「土佐」公開しました!

『土佐』

11月の初めに、是非先駆者の方々の畑が見たいとのワガママから、 高知県は土佐、「有機のがっこう 土佐自然塾」で学ばれている塾生の皆さんに混じり、超短期の研修?体験?兎に角畑にお邪魔する?という名目で技術ややり方を盗める!そんな機会を頂き伺いました。

それと言うのも、塾長の山下一穂さんが育てた野菜の味、品質の高さ とSHARE THE LOVE のイベントなどで何度かお会いしての人柄、また個人的に高知に行ってみたかったというのが動機です 。
 

初日は飛行機で行ったため半日は移動の予定でしたが、出ばな高速道路ではホカホカの交通事故現場に遭遇したりレンタカーを借りてからもナビが古い、土地勘が無くて遅れる、といきなりご迷惑からスタート。

それでも、その日予定されていた講義の時間にはギリギリ間に合い、はじめましての挨拶もそこそこの為、ハテナばかりの塾生の皆さんと机を並べてすわり、主に土の育て方の座学後、自分のやり方や考え方がいい線行ってた事を確信。その半端な自己紹介のまま 済し崩しに三日間お世話になりました。

滞在中は作業の合間にコミュニケーションを取れるように意識していましたが、結局僕が何だったのか分からなかった方もいたのではないかと思います(笑

KIMG0210BLOG

塾での2日半は塾生と同じく朝礼から終礼まで。
今は秋なので夏より楽という事で、割とのびのびした雰囲気で玉ねぎの苗を植えたり収穫したり。作業こそどこでも見れる風景ですが、そこに並ぶ野菜達の見事さには驚く以外出来ませんでした。

なぜなら、自分なりにアイデアや気づいたことを捻ったり叩いたり伸ばしたり、そこそこには勉強もしているつもりの僕が、いずれこうしたいって畑が目の前にある訳だから仕方がない。

初めは驚きだった畑を作業して回って見るうちに、自分の経験と知識の穴がそれはもう面白いくらい埋まっていく訳です。
しかし、スパイしたかった特別な秘密なんてモノは実はなくて、何てことはない、作業のクオリティが高くその為の仕込みがしっかり理屈で出来ている。
例えば水はけが悪ければ高畝で栽培するし、野菜の成長を邪魔しないよう草が伸びない(または伸びにくい)野菜の 種と種の間隔をとるといったように、当たり前といえば当たり前の 説明で足りちゃうくらいシンプルで奥深いものでした。

KIMG0204

改めて、この時期に土佐自然塾にお邪魔出来てなかったら、気が遠くなるような試行錯誤を繰り返し、その間には色んな畑のやり方の噂に惑わされたり、心がへし折れたり、もしかすると農家だなんて言えなかったかもと言うのも大げさで無くて、俺の考え方のベクトルで大丈夫と、このタイミングで確信できた事が最大の収穫でした。

あとは自分の畑で出来るように試してみるだけ。

カズホさんに帰り際、今までアイデアでしかなかった自分の考え方に確信が持てた事を伝えた時の、 「チャンスやん、なぁ?」と言われたその一言が、今は畑で萎れた時のハッパになってます。

山下農園や自然塾・塾生の皆さん、この機会を与えてくれた皆様にはなんとお礼を言ったら良いか分かりません。
この経験を生かして農業を続け、社会に貢献してる姿をお知らせ出来るようになるのが、まずは僕ができる事かと考えています。

世の中をナメてるガキですが、成長を楽しみに見守って頂ければ幸いです。


油井さんの2014年挑戦者ブログはこちら

お知らせ
News

archive

BACK TO TOP