2014.09.26
今日もドタバタ
畑では、今年最後のドタバタをしています。
今の働き方によって、来年の春くらいまでの畑の出来が、良くも悪くも作用してくるからです。
種を残すために雑草を伸ばしているのですが、途中から雑草を育ててるのか野菜の為なのか…と、自分でもよく分からない状態になっています。
今後の効率を考える上でも、機械などの資材的な不足や思い通りに物事が運ばない中で、どうすれば良くなるのか。これまでの反省や上手く行った事を考えあわせて、さらに「もっと良い方法が無いか」と、アンテナを立ててみる。
こんなふうに手にしたすべての情報を整理し検証していると、まるで障害物競走しながらルービックキューブでもしてるような気分です。
相方の内田との話も多岐に渡るため、まとまらずイライラしたり、夏の疲れから体調崩したり…。
例えば、「有機野菜でもたくさん肥料を入れるとかえって腐りやすい」とか、「大根一本が幾らで、何本作れば良いか」とか。
「九月はどの種を、十月は?」とか、「売れる野菜は?何回に分けてまく?」とか、
同時に、「機械はいつ借りれるか?」「何処をどのタイミングで耕すか?」「必要なものは?」「もし台風や長雨でタネが流れたら?」と、あげていったらきりがありません…。
そんな中、収穫したトマトが、ほぼ全量買い状態で、近隣の障害者施設の方々の手によってケチャップになりました。
早速、試食もかねてオムライスを作りましたが、ケチャップは味が濃くて美味しかったです。
その他にも、売り先が増えたり、新しく事を起こしたり、準備したり、お客さんが畑に来たり、
地ビールプロジェクトも起こりそうだったりと、たくさんの楽しみや喜びが着実に増えています。
そうして、今度は、耕作放棄地の草がひどい所を焼畑しています。
焼けた草から灰が出るわけですが、この灰には土壌に良い窒素やカリが残るらしいので、
土を育てる手間も減らせるし、葉物に良いかなということで、実験しようと思っているんです。
実験結果は、『ひかり祭り』という藤野で11月の頭に開催される変態祭りの頃には出ているかと思います。
こうして試行錯誤&四苦八苦しながら作った野菜がコミュニティの祭りや誰かの手に渡り、
役に立つのを見るのがやり甲斐ですから、忙しい中を縫ってでも、疲れてようが眠かろうが突っ走って「とにかく楽しんだ者勝ちでやってやろう!」とそこだけを見てまた畑に立つんですよ。
僕の野菜でも、『ひかり祭り』でも、興味のある方は、
11/1~3に開催される『ひかり祭り』に是非遊びにきてください!
http://hikarimatsuri.org
自由を愛する畑びと
油井敬史(ゆいたかし)
神奈川県 相模原市
1979年宮城県角田市生まれ。
レストランなどの飲食業勤務やアパレルショップの経営を経て、有機農業の会社で二年半の研修を受けた後、昨年9月に就農。