2014.08.20
台風が来ると
台風の後はすぐ見回りが大事です。
折れたり千切れたり根こそぎ倒れたり、支柱やネットが飛んでたり、
はたまた近くの畑からトタンが来て作物を倒したり…。
そうならない様に台風が来る前には手を打っていますが、
台風一過の爽やかな天気とは打って変わって、
畑では阿鼻叫喚の悲惨な事になっていることもよくあります。
何年か前には、トマトを誘引して紐や支柱にくっつけてたのが軒並み倒れていたりしていたこともありました。
それとは別に、その頃を見計らい山から獣が降りてくるのも決まったことです。
ちょっと分かりにくいですが、写真は台風11号の後に畑にあった穴です。
幸運にもウリ坊みたいな小さいやつだったようで、たいした被害にはなりませんでした。
秋冬は山にも食べ物が少なくなったりしていて、
『畑の作物が頼りの綱』って感じで、死に物狂いで獣がやって来ます。
我々農家は、そういう自然災害や獣害、はたまた虫や雑草との戦いが常です。
こればかりは、有機とかなんとか関係なしに起きる事で、自然相手に知恵比べしてるようなもんです。
ましてや一年目のピヨピヨがやってる畑なんて、無残になるのも当たり前で、
しかも真面目にやってない風に見えてしまう一大事なんですよ。
いや、本当に真面目にやってるんで長い目で見てください。
自由を愛する畑びと
油井敬史(ゆいたかし)
神奈川県 相模原市
1979年宮城県角田市生まれ。
レストランなどの飲食業勤務やアパレルショップの経営を経て、有機農業の会社で二年半の研修を受けた後、昨年9月に就農。