2017.06.12
感性を磨く!
早くも6月。今年の夏は平年よりも暑くなるとの予報が出てますね。
昨年までは夏野菜も黒マルチを張って栽培していましたが、今年は黒マルチよりも地温が上がりにくく、虫除けにも(多少)効果のあるシルバーマルチを採用しました。
野菜たちが暑さに耐えてくれることを祈るばかりです。
さて、5月後半はニンニクの収穫をしました。
ニンニクの芽の収穫について前回の記事で紹介しましたが、ニンニクの芽を摘んでからしばらくすると、茎の下の葉から枯れ始めます。ネット等で調べてみると、収穫適期について色々な記事が出てきますが、育てている品種や気候などの環境も違うので、当然記事の通りやってもうまく行くとは限りません。
ニンニクは葉が枯れすぎると球が割れてしまい、逆にあまり葉が枯れていないと球が肥っていないので、適期を見極めないと商品価値が下がってしまいます。
1本ずつ引き抜きながら、収穫が早かったのか遅かったのか丁度良かったのか、葉の枯れ具合と球の膨らみ具合の相関を意識しながら収穫していきます。
最初は適期のものだけを引き抜くのは難しいですが、数百個も引き抜けば自分の感性が研ぎ澄まされてきて、適期の見極めができるようになってきます。このプロセスが実に楽しく、自分の成長を感じられる瞬間です!
感性を磨き、収穫適期を的確に見抜き、秀品率を上げ、収益を増やす。ニンニクの栽培には今後も挑戦していきたいと思いますが、今年の知見が生きるので、早くも次期の栽培が楽しみです。
(左側が収穫適期を過ぎてしまったニンニク。右側は収穫適期と思われるニンニク。)
(収穫したニンニク。今年はこのぐらいの量を積んで5往復。)
吉田壮伸(よしだたけのぶ)
和歌山県 和歌山市
1981年和歌山県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科修了後、大手コンサルタント会社から最新のスマホアプリを扱うベンチャーまで3社のIT関連企業で働く。実家に戻って、2016年就農。農業を体系的に知るため有機農業の学校で学んだ。