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2019.07.15

畑の地力アップを目指す!~最近の悩み「病害虫編」②~

今年からJAにも出荷予定で栽培している「伏見甘長とうがらし」。
植え付け場所を二か所、別々の畑に分けたことで様々なことが分かってきました!

虫の被害が多い「畑①」では、初期にアブラムシの発生→斑点病→アザミウマによる食害→タバコガによる食害が出ていました。
とても調子が良い「畑②」の方は、病害虫による被害はほとんどありません。

「畑①」では近所の農家さんと同じ病気の症状も出ていたので、とうがらしの株に問題があるのではなく、周辺の環境や施肥設計(たい肥など)が原因であると気づくことができました。また、「畑①」は10年ほど放棄地だった畑を開墾した畑で、初めて植えたものが「とうがらし」だった事も良くなかったのかと思います。

栽培、病害虫、土壌の基礎テキストを読み返したり、新たに買った農薬の基礎テキストを読みながら、足りなすぎる知識を痛感しています。もっと勉強しなければ!
SHARE THE LOVE for JAPANの関西メンバーの農家さんや近所の有機栽培農家、慣行農家、JAの方、普及センター等の方々にたくさん質問して、今はどう対処して、これからどうするべきか悩み考えて少しずつですが明確になってきました。

調子の悪い「畑①」の病害虫(アブラムシ、アザミウマ、タバコガ)に対しては、農薬(有機JAS認定)を使用し、できるだけ初期の段階で食害を止める必要があると考えました。
使用した農薬は、生物農薬や天然由来物質でできているものだけを選んでいます。
畑の地力が高ければ病害虫の被害も少ないと見聞きし、またそう感じたので、地力をあげる為に、今後は土壌分析をしてどの資材を使うかを検討しなおそうと思います。

病害虫がなるべく出ないように周辺の草刈りを徹底し、虫が嫌がる銀色のテープを張ったり、防虫ネットを使ったり、天然天敵に助けてもらいつつ畑の地力をできるだけ上げて、薬剤を使うのは最終手段となるようにしていきたいです。
収穫も始まりました!写真をとりそびれたので、また次回に紹介します!

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(虫が嫌がる銀色のテープを張っています)

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(5月に植えた「子宝いも(里芋)」も順調です)

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(ハウスには緑肥を撒いてトラクターで刈れる時期を待っています!)

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安井千恵

安井千恵(やすいちえ)
はまちえ農園
京都府 京都市

1987年富山県生まれ京都育ち。大学卒業後、紛争・貧困地域のこどもに医療援助を行うドイツの組織でインターンシップを経験。生きる糧となる「食物」と「職」を生み出すことができる「農業」に可能性を感じ、就農を決意。帰国後、京北町に移住し、農業研修後「はまちえ農園」を開始。中山間地域で持続可能な農業経営に挑む。

写真家の眼 安井 千恵

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