2019.05.18
私のじゃがいもが~~!
新たにお借りすることになった畑に、じゃがいもを植えました。
芽が出始めてきて収穫が待ち遠しいなあと楽しみにしていたころ、
イノシシにじゃがいもを全部食べられてしまいました。。。!
ショックのあまり、しばらく何もする気が起こりませんでした。
その畑では、鹿の被害は以前にあったのですがイノシシによる被害は初めてのこと。
獣の侵入をふさいでいる柵の点検をして、強化したり、
捕獲するための檻を設置して、しばらく様子をみることにしました。
(獣が身を隠す場所をなくすため、畑との間に境界線を作ります。チェーンソーで木を切る作業はなかなか大変でした。右側がビニールハウス、左側の山の木を切りました)
(ワイヤーメッシュは裏表があります。横のラインを守りたい側にもってきます)
鹿やイノシシによる農産物の被害はとても深刻です。
一夜にして畑の作物を食べ尽くされたりします。
強固な獣害柵を設置してもイノシシは地面を掘って下から入ってきたり、
鹿はジャンプして入って来ようとするので定期的な柵の点検は欠かせません。
最近、近隣の農家さんから
「イノシシがビニールハウスのビニールを破って侵入し、ほうれん草などを食べた!!」
という話を聞いて、私もあわててビニールハウスの周りに柵を設置しました。
「ビニールハウスさえあれば大丈夫~!」と思っていたのでこの事件にはとても驚きました。
(近所のビニールハウスに侵入していたであろうイノシシ。大きさは中ぐらい。遠くから見ていても怖かったです)
また京北ではサルによる被害も増えてきています。
このような状況に置かれ、どうしても鹿やイノシシを捕獲して
個体数を減らす必要があると感じ、わな猟の免許を取りました。
自分一人でわなを設置して捕獲した経験はまだありませんが、
今後は猟をしていくことも考えています。
京北の別の集落では遠隔操作による捕獲も試験的にされています。
獣の行動範囲は広いため、情報交換しあいながら、
地域ぐるみで取り組んでいかなければなりません。
中山間地域農業では獣害対策の課題はとても大きいです。
安井千恵(やすいちえ)
はまちえ農園
京都府 京都市
1987年富山県生まれ京都育ち。大学卒業後、紛争・貧困地域のこどもに医療援助を行うドイツの組織でインターンシップを経験。生きる糧となる「食物」と「職」を生み出すことができる「農業」に可能性を感じ、就農を決意。帰国後、京北町に移住し、農業研修後「はまちえ農園」を開始。中山間地域で持続可能な農業経営に挑む。