2016.12.05
稲刈り・本編
前回のブログで私が山に行っていたのは、
掛け干し用の竹を調達するためでした!
農協やホームセンターには掛け干し用の資材が売っていましたが、
ここはタダで調達するため、集落が管理している山へ。
竹をノコギリで伐採して、長さを揃え、枝を落として運び出す…
必要な本数を計算して切り出すのに2日かかりましたが、
古野農場で研修している時に竹の切り出しを教わったことが役に立ちました。
さて、必要な道具がそろったので、稲刈り開始!
稲を刈るのは、手刈りとバインダー(一条[一列]ずつ稲を刈り取り紐で結んでくれる機械)
の間のようなこの「刈り取り君 」。
手で押すと5株ほどすすすーっと刈る事が出来ます。
あまり力が要らないので女性でも出来るということと、腰を痛めないので手刈りより楽!
時間はかかりますが、面積も広くないのでこれで刈ってしまいました。
そして、家族や知り合いの方が稲刈りの手伝いにきてくれました!
基本は一人で作業をしていたので、
誰かが手伝いにきてくれると作業のスピードが全然違います。
途中小雨が降ってきたにも関わらず、寒い中手伝ってもらって本当に助かりました。
刈って、結んで、掛ける…のひたすら繰り返し…
今年の秋はよく雨が降ったので、田んぼもきちんと乾いていない中でしたが、
ようやく稲刈り終了!
(天気のいい時に耳を近づけるとチリチリと乾いている音が…)
後は乾くのを待つのみです。
掛け干しは、稲藁と稲穂をくっつけたままで乾燥させるので、
稲藁に残った栄養が干している間に穂に集まって、より一層美味しくなるそうです。
あ〜はやく食べたいっ!
八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市
1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。