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2016.10.20

大活躍!ヌカ!

私は週に1回くらいの頻度でとある場所に行きます。
それは「コイン精米所」。

都市部ではあまり見かけませんが、田舎ではあちこちに存在しています。
ここにお米を精米しに行っているのではありません。
精米した時にでる「ヌカ」をもらいに行っているのです。

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(無人精米機とヌカハウス。田舎には必ずある!かも?)

コイン精米機の隣には、だいたい「ヌカハウス」というヌカが出てくる場所が設置されていて、
自由にヌカを持って帰る事が出来ます。

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(今日はごみ袋2袋分を調達!)

ここでもらってきたヌカは、鴨のエサに混ぜ込んだり、
ぼかし肥料(土に米ヌカなどの有機肥料を加え発酵させた肥料)を
作るのに使ったりします。
コイン精米機の所有者に聞いたところヌカの処理に困っているそうで、
持って行ってくれると助かるとのこと。
(自分で精米してすぐ出たヌカは料理にも使えます!)

有機農業をやっていると、藁やもみ殻、ヌカなど有機資材の調達に苦労するのですが、
地域の人に顔を覚えてもらうと無料で頂ける事があるので、助かります。
そしてもらってきたヌカで、ぼかし肥料作り!

ヌカの他に油かすやもみ殻を入れたりもするのですが、
今回はヌカと納豆と水で簡単ぼかし肥料を作りました。

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(水とヌカと納豆を混ぜまぜ…)

有機資材を使った肥料作りは様々種類があって、配合の割合なども本によって様々ですが、
私はシンプルに作りやすくて、すぐに調達出来る材料で作ってしまうのが好きです。
私の農家ライフにはヌカは必需品なのです。

さて、今は稲刈りシーズンで、もみ殻が田んぼにたくさん捨ててあるので、
次はそれを調達しに行こうかなぁ…
なんていったって田んぼは資材の宝庫ですから、
余すところ無く活用しなきゃもったいないですよね!

2016年の挑戦者のみなさん

challenger

八兒美恵子

八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市

1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。

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八兒美恵子 きらめき合鴨米日記

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