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2016.10.05

残暑、仁義無き戦い

真夏の暑さが落ち着いてくると活動が活発になるのは人間だけではありません。
有機農業の永遠のライバル「虫」との戦いが激しさを増してきました。

今回紹介するのは、コオロギとハスモンヨトウの2種類。
コオロギは定植した苗や若くて柔らかい葉をむしゃむしゃと食べ尽くします。

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(自宅で育てている菜花の苗も食べ尽くされそう…芯の部分以外は全て食べてしまいます。ひどいっ!)

そんなコオロギの天敵はカエル。
とくに畑にいるツチガエルがコオロギを食べてくれていますが、コオロギの方が多いようです。
頑張れ!ツチガエル!

そして、最恐の害虫「ヨトウムシ」(ハスモンヨトウはその一種)。
「夜盗蛾(ヨトウガ)」という蛾の幼虫です。主な活動時間帯は夜。
ひどい場合は、一晩で野菜が盗まれたように無くなってしまう事から、
この名前がついたようです。
暑い昼間は土の中や葉っぱの陰に隠れているので、見つけるのが困難なことも。

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(ナスの葉にいたハスモンヨトウ。ナスの葉と実を食し、食べられて穴の空いたナスは売り物になりません。悔しい!)

このヨトウムシがナスや空心菜を定植していた畝に大発生してしまい、
見つけては駆除の繰り返しです。

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(ヨトウムシによって葉っぱを食べられ、芯だけになった空心菜。)

親の蛾を寄せ付けないようクモに頑張ってもらう事と、草むらを作らない事が
ヨトウムシ発生の抑制になります。中々草を抑制出来なかったので今に至っているのですが…。

害虫達が全部いなくなってしまえば良いとは思いませんが、大発生は避けなければなりません。
なんとか知恵と体力を駆使して害虫達に負けずに戦い抜いて行かなければ!

2016年の挑戦者のみなさん

challenger

八兒美恵子

八兒美恵子(やちごみえこ)
福岡県 飯塚市

1989年 福岡県生まれ。大学で環境生態学や土壌学を研究した経験と、食べることが好きなこともあり、食に関わる仕事の中でも、食の最前線で人の命を支える農業に魅力を感じ、農家になることを決意。2016年4月より新規就農。合鴨農法による米つくりと野菜の栽培の両立を掲げている。目指す農家像は、里山の整備や鶏小屋作り、パンを焼く石窯作りなどなど、暮らしにまつわる100通りの仕事が出来る人という意味での百姓。

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八兒美恵子 きらめき合鴨米日記

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