2020.10.16
あんばい農園の原点!五感で学ぶ体験農園!
皆さんこんにちわ!例年よりも台風が少なく、過ごしやすいですが同時に秋晴れも少なくて、どんよりとしたシーズンですがお元気でしょうか?収穫ハイシーズンとなった落花生ですが、天気に恵まれないので収穫できず、毎日ヒヤヒヤです!
さて今回は、梅津があんばい農園を立ち上げるキッカケとなった「学習型体験農園」についてのお話です。
(ハウスの中で落花生について語り合う)
私は、前職が中高一貫校にて理科を指導する教員であり、大学・大学院時代は深海生物の研究所に出向して研究者をしてました。そんな人がセカンドステージに選んだのが農業でしたので、いつも生活の中心にあった理科や科学を強みにした農家になるという戦略で就農することにしたのです。先輩農家や農政課の人たちと話していくうちに、畑で作物を題材に授業をやれるのは自分にしかできないのでは?と思い、身近な食材だけど、生態や栽培について知られていない落花生を教材にした体験農園を確立しました!この辺の背景については、農園パンフレットに詳しく書かせていただいたので、刷り上がったら是非読んでいただきたいです!
うちの体験農園の基本的な流れは、座学・Q&A → 収穫・農作業体験 → 落花生料理 → トークの4段階です。上の写真にあるように、ハウス内でプロジェクターを使って講義をしながら参加者の疑問を解消し、落花生への興味と理解を深めていきます。
(落花生の収穫と調整を学ぶ)
収穫・農作業体験では、2枚目の写真のように畑で収穫と出荷までの調整作業など農家の仕事を実際に行なってもらいます。プロのテクニックなどを伝授したり、没入感のあるプログラムです!その後は、落花生を使った郷土料理を食べながら、落花生の調理方法から落花生農家の収入、教員の裏事情や深海の世界など参加者が興味をもった内容についてざっくばらんにトークしていきます。
人は常に5感を使って、何かを学びながら日々を生活しています。しかし、毎日の忙しさから5感が鈍っていたり、物事を深掘りして疑問をもったりする余裕が失われているように感じます。これは大人・子ども関係なく、私は、このような状況はとても危険であると思っています。
感じ・学び・他者と共有し、自身を成長させていくヒト種だけが持ち合わせたこの能力を大切にしていくことが、これからの社会に必要なものの1つだと考えています。あんばい農園の学習型体験農園が、誰かにとって少しでもその一助になれば幸いです!
毎年バージョンアップさせながら、これからも続けていきますので、ご興味のある方はあんばい農園を訪れてくださいね!
それでは、今日も「 ひとに、環境に、良いあんばい 」!
あんばい農園
Facebook : @anbainouen
Instagram : anbai_nouen
梅津裕一(うめづゆういち)
あんばい農園
千葉県 千葉市
1988年神奈川県生まれ。理科教員として地学・環境学を指導するも大病で教壇を離れる。療養中に農業と出会い、人を癒し、活力をもたらす自然の力に魅了され就農を決意。「ひとに、環境に、良いあんばい」をモットーに2019年4月「あんばい農園」を設立し、落花生の生産を開始。元教員の経歴を活かし、作物の成長過程や自然環境を畑で学べる「体験学習型農園」の確立も目指す。