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2020.05.13

強みを生かしニッチを攻める!あんばい流「作物の選び方」

皆さんこんにちわ!今回は、よく質問される「どうして落花生とアスパラだけを栽培することにしたの?」という問いにお答えしたいとおもいます。

第一回目の記事でもお伝えしたように、あんばい農園では「体験学習型農園」という特別な取り組みをしています。これは、「理科や情操教育」・「自然や農業への興味」・「安心安全で美味しい新鮮野菜」などに価値を見出し、必要として下さる消費者の方々へ、採れた野菜だけでなく体験を提供することを目的にしています。

その目的達成のための、野菜の選定基準は以下のとおりです。
①普段当たり前のように食べている。
②その生態やポテンシャルが一般にあまり知られていない。
③理科的・農業的観点で私が面白おかしく語れる。

現時点でこれらの基準に当てはまるのが、「落花生とアスパラガス」だったのです。

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(定植直前のおおまさり)

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(今が旬の露地アスパラ)

農家が何を栽培するか決める時、たいていは「売れるもの=需要があるもの」という視点で選ぶとおもいます。しかし、栽培品目はその農家の顔であり、生き様を表す極めて重要な要素であると私は考えます。売れることは重要ですが、せっかく農業という自由な職業を選択できたのですから、自分のポリシー・大切にしている価値観・体現したい理念に合わせた作物を選ぶのも良いとおもっています。それによって、共感してくれる消費者と強く結びつき、信頼の築かれた良い関係へと昇華されると信じています。

少し偉そうな内容になってしまいましたが、私はこの「自分のポリシーに沿った栽培品目」を深く考える事で、農家という生き方がとても豊かになり、笑顔でいられる時間が増えました。外出自粛が延長され困難な状況が続きますが、自分と向き合う機会を得たと前向きに捉えて過ごし、より良い農業がなされていけばよいなとおもいます!
それでは、今日も「 ひとに、環境に、良いあんばい 」!

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梅津裕一

梅津裕一(うめづゆういち)
あんばい農園
千葉県 千葉市

1988年神奈川県生まれ。理科教員として地学・環境学を指導するも大病で教壇を離れる。療養中に農業と出会い、人を癒し、活力をもたらす自然の力に魅了され就農を決意。「ひとに、環境に、良いあんばい」をモットーに2019年4月「あんばい農園」を設立し、落花生の生産を開始。元教員の経歴を活かし、作物の成長過程や自然環境を畑で学べる「体験学習型農園」の確立も目指す。

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