2017.12.05
柚子シーズン到来
寒くなりましたね。山は紅葉真っ盛り、山間にある農園べじたぶるぱーくの畑はとてもきれいです。
鹿やイノシシなど野生動物に出会うことも多くなってきました。
冬の前に腹ごしらえしようと動物たちも必死なのだと思います。
(夜道に現れたイノシシ)
(こちらはイタチ)
そして、今が旬の里山の幸と言えば、「柚子」です。
あちこちの「柚子」の木に、黄色い実が実っています。今年は裏年(収量が低い年)のようで、少し実は少ないようです。
私たちが暮らす大阪府能勢町は、栗が特産品として盛んに栽培されていますが、柚子の木も比較的多く育てられていて、直売所にもたくさんの柚子が並びます。
そんな柚子を、うちでは冬の根菜のピクルスや、お漬物の柚子大根に使用しています。今年は柚子ママレードも発売できたらと思い、試作中です。
(柚子を使った根菜のピクルス)
(試作中の柚子ママレード)
昨年、柚子をたくさん栽培されている地元の方から、加工に使わないかと声をかけていただいたので、先日柚子山に収穫にお邪魔してきました。とげがたくさんあるので、栗の収穫の時に使用した分厚い手袋をはめて、低いところはハサミで、高いところは高枝バサミで、高いところでたくさんなっているところは脚立に上って収穫。2時間で23㎏収穫し、ずっしり重たい二つの背負子を身体の前後に担いで山を下り、なかなかの重労働でした。
(柚子山で収穫した柚子)
加工用のものは、皮と果汁に分け、一年分を冷凍でストックします。加工場は柚子の香りでいっぱいになり、季節を感じます。
(ひとつひとつ果汁を絞ります)
(分けた皮はこのようにストックします)
デザイナーさんが考えてくれた、べじたぶるぱーくと能勢の自然の幸とのコラボシリーズのデザインは、ひらがなの「の」がぐるぐると広がるデザインです。
自家栽培の農産物に限らず、地元の農家さんとつながりを持ちながら、里山の旬の素材も加工して、お届けしていきたいです。里山の幸を空気感ごとお届けできる、都会と田舎の架け橋のような存在でありたいです。
(想いの詰まった「の」のぐるぐる)
植田絵美(うえだえみ)
大阪府 能勢町
1982年大阪府生まれ。10代で心身を崩した経験や、大学で環境問題について学ぶ中で有機農業に惹かれ、国内外でファームステイを経験。農業研修で訪れた大阪府能勢町に移住し、結婚・出産を経て4児の母に。2013年、夫が開いた「べじたぶるぱーく」に加わり、ハーブ栽培を始めた。