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2017.05.29

6次産業化について

標高が高く涼しい気候の能勢町ですが、日中は汗ばむほど暖かくなってきました。
ハーブの植え付けはほぼ終わり、少しずつですが収穫も始まりました。

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(初摘みしたカモミール)

今年はネキリムシ被害が多く、ハーブの苗が食いちぎられている箇所の根元を掘り返し、見つけてはつぶしています。畑も忙しくなってきましたが、イベントや催事出店が続いており、加工品製造にも追われています。私と他の挑戦者の方々との違いは、6次産業化にメインで取り組んでいるという点です。ですので、今回は6次産業化について書かせていただきます。

6次産業化とは、農業や水産業などの1次産業従事者が、食品加工(2次産業)、流通販売(3次産業)にも取り組み、経営の多角化によって所得向上を目指すことです(1次産業×2次産業×3次産業=6次産業)。

農業をしていると、規格外のものや予想以上の収穫によって余剰農産物が生まれます。
うちでも、余った農産物をどうしようというところから始まり、ジャム、ピクルス、漬物、ハーブティー、ハーブソルト等を開発販売してきました。昨年からパートさんにも手伝ってもらい、販売先も増えてきて、最近では受託加工にも取り組んでいます。余剰農産物では足りず、加工品のために作付けを考えるようにもなってきました。

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(自家製の原料を使用してつくるべじたぶるぱーくの加工品)

実際に6次産業化に取り組んでみて思うことは、
①投資が必要、②専門知識が必要、②規模拡大が必要、ということです。

小規模なまま多角化してしまうと農業も製造業もどちらも非効率になってしまうので、そこが考えないといけない点かと思います。

それでも6次産業化に取り組まれたい方に、重要だと思うことは…

①ターゲットを決める
(それによってどんな商品をつくるか、デザインも中身も変わってきます。)

②リサーチする
(いいと思うものがあれば実際試して、良いところを真似し、
そこからオリジナリティを出すようにしています。)

③相談する
(先輩加工業者や大阪府の職員等詳しい人に相談し、6次産業化の公的なサポート
〔6次産業化中央サポートセンター〕もたくさん利用してきました。)

④良いデザイナーと出会う
(見た目は大事なので。)

以上です。
まだまだ私も勉強中の身ですが、6次産業化を考えている方々の参考になれば、
うれしく思います。

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植田絵美

植田絵美(うえだえみ)
大阪府 能勢町

1982年大阪府生まれ。10代で心身を崩した経験や、大学で環境問題について学ぶ中で有機農業に惹かれ、国内外でファームステイを経験。農業研修で訪れた大阪府能勢町に移住し、結婚・出産を経て4児の母に。2013年、夫が開いた「べじたぶるぱーく」に加わり、ハーブ栽培を始めた。

写真家の眼 植田絵美

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