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2017.07.13

バイヤーさん来園

先日、東京と京都で八百屋を営む、株式会社坂ノ途中の方々が、ぼくの畑「eminini organic farm」を訪れ、見学してくれた。

バイヤーさんが来る時に気をつけなければいけないのは何だろうか。あぜ道を歩きやすいように草刈りしておく事だろうか。はたまた見られたくない場所をトラクターで粉砕してしまう事だろうか。どちらも却下だと思う。バイヤーさんも買う側のプロ。買う側としての目線があり、良く見せようとしてもバレバレだろうし、農作業の段取りにしわ寄せを加えてはお互いに損だろうと思う。

畑は坂ノ途中さんが見たい部分を聞き、それに合わせて紹介した。そんな中で恥ずかしがらずに良い部分、包み隠さずに悪い部分を報告した。更にはバイヤーさんから作物や畑に対して質問や提案を頂いた場合は、その理由を突っ込んで聞いてみるようにした。新しい切り口の意見は後の教訓になったり、商談につながったりもする。そうしているうちに腹を割った話になるし、お金の話だってしやすくなる。

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上の写真は、この時期の紫人参で、中身が通常オレンジ色なのが黄色になることがあると報告している様子。

品種特有のものなのか分からないが、乾燥やストレスが原因で中が黄色くなる症状が出るらしく、土の保水力の問題や、長い晴天が続いた後に土砂降りになった時など激しい環境変化へ対応しきれずに起こる、という事を伝えた。去年この問題で出荷出来なかったので、今年は晴天が続く場合には潅水も行って対策した。
出荷時に見分けるポイントとして、ひげ根の根元がボコボコしていないこと、根っこの先端を切ったときの断面の色でも判断できることを伝えた。
バイヤーさんとしても、心当たりのある症状であったり、他の場面でも活用出来る情報になる。

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(紫がコズミックパープル、黄色がソーラーイエローという人参。カラ梅雨に負けずに大きくなった。)

今回畑では、田んぼからの転換した畑の土の状態や、土作りへの考え方、抑草対策の事、春作の人参の生育状態、ジャガイモに対する坂ノ途中さんの選別基準や買い取り金額が自分の経営に合っているかどうかなどを話した。田んぼに移動して、生育環境の説明、お米の再生産可能(農業経営可能)な買い取り価格について、田んぼを取り巻く地域のことから、さらには人気のラーメン店の話で敬語が飛んでしまう程、盛り上がった。

良く笑い、よく話した坂ノ途中さんの来園だった。きっとそれが来園目的だったんだと思う。
畑の事も自分の事もオープンマインドが気持ちいい。

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東樋口正邦

東樋口正邦(とうひぐちまさくに)
奈良県 平群町

1981年奈良県生まれ。京都大学理学部で宇宙物理学を学ぶ。高知の山下農園で3年間研修し農場長を務めた後、2015年に奈良の実家に帰って就農。妻と自分の愛称を冠した「eminini organic farm」では「畑から虹を」をモットーとしている。

写真家の眼 東樋口正邦

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