SHARE THE LOVE

2017.06.29

師弟愛

先日、SHARE THE LOVE for JAPANの企画で、奈良にある開拓者の大野收一郎さん
の畑に、先駆者で僕の師匠のカズホさんが講師として来られて、行われた勉強会に参加して来た。関西のSHARE THE LOVE for JAPANの参加農家の方々が集まった。

收一郎さんの納屋は整理が行き届いていて、さすが、畑もきれいだった!
カズホさんの元を離れて2年、師匠との久々の再会だったが、僕の顔を見るなり、「相変わらずのエロ顔やにゃー。」といわれ、うれしかった。

しかし懇親会では、「正邦の畑は行かんでも何も出来てないのが分かる。ええもんどんどん作って、周りから評価されて、研修生もおるくらいにならんといかんやか!」と、気の遠くなるような目標と共に叱咤激励を受けた。
また、「“おれが”、“おれの方法が”、になっちゅう」との話もあった。返す言葉もないままに、内省する。「何事にも謙虚に、村一番のお人好しになれ」と教えられた。

そして極めつけは、「あれ?男らしい顔になってどうした、なんか辛い事あったがやろ?」と、すべてお見通し。参った…。苦しさが涙になって流れ、周りの人への感謝があふれてきた。苦しかったことも、感謝の気持ちを持つ事で一気に快方に向かっている。大きな愛を感じた懇親会だった。
心機一転、謙虚に、農業に真っ直ぐに、家族や周りのすべての方へ感謝を伝え、進んでいきたい。

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(勉強会の風景。参加者からの熱心な質問にカズホさんが答える。)

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東樋口正邦

東樋口正邦(とうひぐちまさくに)
奈良県 平群町

1981年奈良県生まれ。京都大学理学部で宇宙物理学を学ぶ。高知の山下農園で3年間研修し農場長を務めた後、2015年に奈良の実家に帰って就農。妻と自分の愛称を冠した「eminini organic farm」では「畑から虹を」をモットーとしている。

写真家の眼 東樋口正邦

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