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2019.12.22

小さなことを積み重ねて

先日、来年の準備のためにマコモ田の草刈りをする際、コメリですごくいいものを見つけたので購入して使ってみました。

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(「寒じき」を付けてマコモ田を歩く)

雪の上を歩くときに使用する「寒じき」です。
「ほらやっぱり沈まない!ヤッタネ!そうなってくれると思ってた!」
ちょっとコツがいりますが、おおむね予想通りの成果を得られて大満足でした。

「自分が楽に楽になるように仕事することが大切」とは祖父に言われた言葉ですが、楽に楽になるように、しょうもない工夫を重ねることは、やっていることは地味なのに目に見えて結果が出るのが良く、案外好きな過程です。

さて、そんな感じで、いつもその時その時での出来事や思っていることを、行き当たりばったりでこのブログに書いていることが多かったので、同じようなことを何度も書いていたり、全く逆のことを言っていたりする回があったかもしれません…。でも、それぐらい今年は変化に富んだ一年だったのかなと思います。

個人的にはこの一年で、わけもわからず手探りで始めたような取り組みも現実味を帯び始め、「土台が整ってきたなあ」と思える段階まで来たことがとても嬉しいと感じています。

積み重ねてきた一つ一つは、やってみると大したことのない「こんなもの」が大半ですが、やらなければ「こんなもの」もできていないのが現実で、それは積み重ねるうちに目に見える大きな差になっていきます。
誰にでもできるような小さなことを大切にする方を、私は尊敬します。そして自分もそうでありたいと思います。


また、今年、私にたくさんのことを教えてくれ、世話を焼いてくださった方がいました。その方のおかげで、農業者として一つ階段を上ることが出来たなあと思います。その方曰く「危なっかしくて放っておけない」という感じだったそうですが、そんな私に、色んなことを教えよう教えようと時間を割いてくださることがとてもありがたく、感謝してもし足りない人が、私の中でまた一人増えた一年でもありました。農業をすると決めてからは忘れられない出会いがたくさんあり、返し切れない恩を受け続けて、ここにいます。

農業に携わる人々は、会う方会う方が魅力的で、こんな面白い人たちと同じ業界で仕事できることが私にはとても嬉しいです。祖父という「人」を見て入った農業ですが、「幼かった私の感性に狂いはなかったなあ」と思います。一人の農業者として地域に根付けるよう、頑張っていきたいです。

自分の書いたものはいつも恥ずかしくて読み返せない代わりに、一緒に参加した皆さんの記事を読むのはとても楽しみにしていました。書くことは毎回状況の整理にもなってよかったのですが、続けるのは思いの外大変で、自分1人でやっていたら間違いなく途中で頓挫していました。SHARE THE LOVE for JAPANの皆様、良い機会を与えていただき、また良い交流の場を作っていただき、ありがとうございました!ここまで読んでくださった皆様も、お付き合いありがとうございました!

もう急かしてくださるスタッフの方がいないので続くかわかりませんが、せっかく続けたことなので、今後も続けたいなと思い、noteという投稿サイト(https://note.mu/ma_f)で近況の報告を書いていく予定をしています。また気が向けば見てください。

challenger

田中真由美

田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市

1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。

写真家の眼 田中 真由美

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