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2019.09.16

稲刈り時期、落水から農業の恐ろしさと面白さを知る。

こんにちは。今回は稲刈りについて書いていきたいと思います。

9月の頭から稲刈りの予定を組んでいたのですが、8月末から大雨が続き、予定を過ぎても、コンバイン(収穫機)が入れるよう田んぼの地面のコンデションを整える作業に追われていました。
湿田地帯に加え元々雨の多い地域なので、田んぼを乾かすことは収穫前に何よりも大切な作業になります。今年は乾かすタイミングも悪く、「あ~、やってしまった~」という気持ちです。「良い」と思った頃に田んぼの水を落としたのですが、結果としてそれでは遅かったのです。何とかしようとせっせと溝を掘ったのですが、収穫時期となった今も毎晩雨に降られ、心の落ち着かない日々です。


農業って「タイミング」の見極めが、恐ろしいほど大切な職業だなと思います。

原因になっていることの一つ一つは、その時はなんてことない小さなものなのですが、時期を逃すと倍以上の厄介さを抱えて戻ってくるという恐怖を、今年はたくさん知りました。逆に、時期がぴったりはまれば10分の1くらいになってしまうような作業もありました。これからの稲刈り作業を思うと、とてもそんな風に思っていられないのですが、「こんな恐ろしさも農業の面白さとして捉えられるよう、知恵を出して挑戦していきたいと思います!」と書いて自分をやる気にさせることにします。

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(稲刈りの相方。試運転は何とかはまらず終了。今年は稲刈りの準備も、整備から全て自分でやることができたからか、初めて父なしの稲刈りでしたが怖がらずに乗れました)

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田中真由美

田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市

1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。

写真家の眼 田中 真由美

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