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2019.09.01

新規就農者・小さな農家が、大きな農業法人で研修するメリットについて

こんにちは。
今回は、以前少しブログでも触れた、研修先の話を書かせていただけたらと思います。

現在、週に3回程の頻度で、地域の農業法人「柏本農園」に勉強に行かせていただいています。
水稲14ha野菜15haに加え、苗の生産・販売もされていて、社員・パートさん合わせて10名以上おられる大規模農家です。
私は大規模経営を目指しているわけではありませんが、スケールの大きな農家さんで学ぶメリットは多分にあります。その中でも特に大きいと感じていることを3つ挙げてみました。

①量をこなせる
 → 経験値のたまるスピードが速い
②自分の持っていない機械や設備、作業に触れることができる
 → 今後の解決策の引き出しが増える
③専業農家の仕事のリズムを知ることができる
 → 作業効率の基準値が上がる

新規就農者は良くも悪くも、専業農家の方たちが息をするように身に付ける「農家のあたりまえ」「基準」となるものを持っていません。
③などは特にそうで、日々の農作業をその速さで出来るものだと知っているのと、何も知らない状態で取り組むのとでは、作業効率は雲泥の差です。長年勤められた方の無駄のそぎ落とされた動きを見せてもらえることは、本来なら自分が長い時間をかけて獲得していくものを段飛ばしで教えていただいているようなもので、それはなによりも貴重だと思っています。

デメリットとしては、当然自分の作業時間は削られるので、手が回る規模の小さなうちか、あるいは独立する前に、農業法人などに入って実践をつまれるのが、本来は一番理想的だと思います。

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(立ち並ぶ沢山のビニールハウス。「柏本農園」にて)

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田中真由美

田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市

1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。

写真家の眼 田中 真由美

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