2019.08.17
東京でのマルシェで学んだ、今の時代の農作物の「売り場所」
先日は東京で2日間、オーガニックライフスタイルEXPOに参加させていただきました。
私はちょうど作物が何もない時期で、販売できない代わりにお米とマコモダケのサンプル品を展示し、予約受付という形でブースを構えていました。
(ブースの様子)
以下、今回の反省点を書き出してみました。
①HPや販売アプリに登録して、簡単に購入できる仕組みを作っておくべきだった
とてもたくさんの方から、「ネット(またはショッピングアプリ)で売ってますか?」と尋ねられました。生産地と距離が離れた場所でのマルシェでは、その後実際に買いに来ていただくことは難しいので、欲しいと思われた方に気軽に勧められる場所を作っておけばよかったと思いました。
②名刺がなくなってしまった
思った以上にバイヤーさんの人数も多く、よく名刺を求められました。そういう機会が多いかなと準備していったのですが、1日目でなくなってしまいました。名刺は多めに持っていかれる方がいいかもしれないです。
③お米の試食ができるとよかった
これは実際お客様から言われたことで、「確かに」と思いました。見た目や説明だけでお米を購入する気になっていただくのはよほど特徴がないと難しいようです。
④マコモダケの圃場の写真が欲しかった
尋ねられて説明していると、圃場でのマコモダケの様子を見たがるお客様が多かったです。絵をかいて乗り切りましたが、写真があればもっとわかりやすかったなと思いました。
①の内容は特に痛感したことで、「今はネットで注文される方が本当に多いんだな」と驚きました。逆にそういったものを利用すれば遠くの地域でもマイナーなものでも、求めているお客様がいれば売れるということだと思いました。
これを機に重い腰を上げ、仮登録をしてそのまま放置していた「ポケットマルシェ」と、お客様から教えていただいた「食べチョク」という農作物ショッピングアプリに登録して、販売できる場所を作ろうと思います。
マコモダケに関しては興味を示してくださる卸の方も多く、バイヤーさんから話もいただいたので、今後につながるような縁になれば嬉しいなと思います。こう言った機会は地方にいてはあまりないことなので、本当に良い場所を与えてもらい、ありがたかったです。
田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市
1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。