2019.07.14
補助金と恥ずかしい話
先日、農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受けとるための農業審査会がありました。昨年から申請のための準備を進めていたのですが、色々と手間取り、気が付けば7月。
「ようやくここまで来たか~」という気持ちです。
書類関係、補助金関係のことは難しいです。けれど、農業「経営」をしていくためには大切な仕事だと思い、うーうー言いながらやっています。
(何度も書き直した計画書。大変ですが、考え切れていなかった細かい部分に向き合うことができて良かったです)
さて、農業次世代人材投資資金に関しては、実は私、早くも大失敗をしています。今日はその話です。
これは国からの補助金で御存じの方も多いと思いますが、新規就農者の自立を支援する制度で、経営開始から年間最大150万円の補助を5年間受けとることができます。
この「経営開始から」という点を甘く見たのが私の失敗点でした。
簡単に話すと、段取りが良すぎまして(?)、祖父のお手伝いを始めた年に青色申告申請書を私の名前で申請してしまい、その年からが経営開始日と判断されてしまった為、本来5年分もらえるはずだった給付金が4年間になってしまったのでした。
「ちょっとまずいかな」という思いもあったのですが、面倒くさがって確認をとらなかったことでこんな痛い結果に。「農機具も修理に出せたし、保冷庫も買えたし、洗い場にコンクリートを打つこともできたな…」などと、その時は一瞬のうちに消えた150万の使い道を夢想してしまいました。
ちゃんと給付金の条件欄にも書いてあることなので、多分私のような阿呆はいないとは思います!が、同じ過ちを繰り返す方がいないことを祈って…。
「とにかくやってみよ~!」というノリで行動してしまうことが多いのですが、さすがに反省して「大丈夫かな?」と引っかかることがあれば、ちゃんと市役所に確認をとるようになりました。皆様私のように面倒くさがってはいけません…。高い授業料でした。頑張って働きます。
田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市
1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。