2019.06.16
田植えが終わり…
苗が足りなくなるという致命的なミスを犯した大反省の田植えでしたが、周りの方の助けを借りて無事終えることができました。本当に感謝です…。危うく手植えするところでした。
うちで利用しているのはポット苗(前回のブログ参照)ですが、利用されている農家さんが圧倒的に少ない為、時には県をまたいで苗を取りに行くような事態になることもあると、苗を分けてくださった農家さんが話されていました。
肝が冷えたので、来年からはもう失敗しないと思います。いい勉強になりました…。
(田植えの様子)
苗自体は祖父にも「今年は良い苗や」と言ってもらえるような出来で、「祖母や祖父と言い合いをしながら水管理をした甲斐があったなあ」と思いました。
(成苗まで成長した苗を専用の田植え機「みのるくん」にセット)
(軸のしっかりした良い苗に育ってくれて嬉しい)
水管理一つで、植物の生育がこれほどまで違うのを目の当たりにして、その重要さが身に沁みた一方で、昨年までは、そういった気づきが生まれないほど、やっぱり祖父の力に頼っていた部分が大きかったんだなと思いました。
できているつもりでも、実際に自分1人でやってみると、案外モノになっていないことが多かったりして。それは小さなコツだったり、ちょっとしたやり方だったりするのですが、そんな些細なことが案外つまずく要因だったりします。
「農業は上から見てると馬鹿みたいなことしてるように見えるけど、やってみると案外難しいもんや」
以前、農業をやり始めたばかりの頃に祖父が言っていた言葉が思い出される今日この頃です。
田中真由美(たなかまゆみ)
くさおか農園
滋賀県 長浜市
1994年滋賀県生まれ。40年前から、化学肥料不使用で「人に喜ばれる米作り」を行なっている祖父の姿に憧れ、2017年に兼業農家として就農。土地を守りながら地域の中に「当たり前に存在し続ける農家」を目指し、2019年からは専業農家として、祖父に米作りを学びながら、豊かな水を活用した作物栽培にも挑戦する。