2016.05.02
自然の素晴らしさと厳しさを日々感じられる仕事
こんにちは、
みのり農園 の高橋佳奈と申します。
今回は、なぜ農業という仕事を選んだか、というお話をしたいと思います。
私は大学卒業後、京都でベンチャーキャピタルという仕事についていました。
簡単に言うと、一生懸命事業をされている会社にお金を投資し、その事業を応援するという仕事です。その仕事もとても素晴らしい仕事なのですが、私はいつか、自分が事業を行いたい、実感のある仕事がしたいと考えていました。
その後、転職して入った東京の法人で、新規事業を立ち上げ自分たちで農業をやる、という話があり、チャレンジしたいと農業部門に異動。千葉県木更津市に移住して、農業を開始しました。
全くの未経験からの農業は、全てが手探りで、わからないことだらけでした。
気候、土のこと、肥料のこと、野菜の品目や品種、どんな種の形か、どんな風に生育していくのか、なにも知らないままチャレンジする農業はとても魅力的な仕事に感じました。
(千葉の農場で農業をし始めた頃)
初めて、自分が蒔いた種から発芽するまでのどきどきした気持ち。収穫までの野菜が成長するのを見守る気持ち。一つ一つが今まで仕事で感じたことのない、熱の入った感情でした。
もちろん、うまくいくことだけでなく、大雨で蒔いたばかりの種が流れる、台風で支柱が折れる、種の採取に失敗して翌年発芽しない、など多々自然の脅威や己の未熟さと向き合わなければなりませんが、成功も失敗も全てが目に見えるのです。こんなにストレートな仕事はないのでは、と思います。
そんな農業に心酔し、一生没頭していきたい、というところから、出身地である滋賀県で独立を目指すことになるのですが、それはまた次回に・・・・。
高橋佳奈(たかはしかな)
滋賀県 高島市
1979年 滋賀県生まれ。東京でベンチャーキャピタル系の企業に勤務。その企業が立ち上げた農業法人で3年間農業に従事した後、料理人だった夫とともに就農を決意。郷里に近い滋賀県内にて2013年に就農、『みのり農園』をスタート。現在は、収穫したばかりの野菜を提供するレストランのオープンに向けても奮闘中。『農業女子プロジェクト』にも参加し、若手農家との連携も図っている。