2016.08.29
女性でも農業はできる?
こんにちは。滋賀県高島市 みのり農園 高橋です。
よく、新規就農に興味のある女性から、「女性でも農業できますか?」
と聞かれることがあります。
一般的には女性は男性より、腕力・体力が劣ってしまいます。
私も体力には自信がなく、農業にチャレンジする前は不安でした。
ただ、農業をやってみて感じることは、
「思っていたより腕力・体力が必要な作業は少ない」ということでした。
畑を耕すのはトラクターに乗れればよいし、種まき、定植には力はいりません。
一番大変なのは収穫ですが、コンテナの中に入れる野菜の量を少なめにして、
自分が持てる重さにすればよいのです。(そのかわりコンテナ数が多くなりますが)
「農業」は自給自足ではなく、生計をたてる仕事です。
仕事として行う規模になると、機械も活用しないとまわらないため、
女性でも全く問題ない、というのが私の考えです。
実際に世間の農業者の半分は女性です。
ただ、もっと規模を小さくして、トラクターを使わず、耕運機も使わず、
手で鍬を使って耕す、ということであればやはり体力は必要です。
小さな畑で自給自足、という生活を目指される場合は、
機械を使わずにされていることが多いので、男性の手があった方がよいかもしれません。
高橋佳奈(たかはしかな)
滋賀県 高島市
1979年 滋賀県生まれ。東京でベンチャーキャピタル系の企業に勤務。その企業が立ち上げた農業法人で3年間農業に従事した後、料理人だった夫とともに就農を決意。郷里に近い滋賀県内にて2013年に就農、『みのり農園』をスタート。現在は、収穫したばかりの野菜を提供するレストランのオープンに向けても奮闘中。『農業女子プロジェクト』にも参加し、若手農家との連携も図っている。