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2016.07.14

少量多品目、というスタイル。

こんにちは。滋賀県高島市 みのり農園  高橋です。
2015年は130種類、2016年は150種類程度の色々な野菜、
ハーブにチャレンジしています。

よく、それだけの種類を管理するのは大変ですね、と言われますが、
実際に大変なのは管理よりも出荷なのではないか、と感じています。

私もいきなり、こんなに多種類の野菜をつくり始めたわけではなく、
初めて農業を開始した時に栽培したのは30品目程度で、
かつ1品目1品種の野菜からチャレンジしました。

栽培すると、その品目の特性がわかってきて、
ナス科だからこういう風な性質があって、こう伸びる、みたいなグループ分けが
頭の中でできてきます。
(といっても品種によって全然違うタイプもあったりするのですが)

ですので、完全にどう育つかわからない!という野菜は
毎年少しずつのチャレンジになってくるため、
栽培に関していうと徐々に種類を増やしていけば問題はないのかな、
と思っています。

一方で出荷ですが、
特にみのり農園では飲食店様への販売がメインとなっているため、
一つの箱に様々な野菜を入れさせていただく形になります。
そうなると、一か所にまとまって植えていればいいのですが、
普通は様々な場所に植えた野菜を収穫、調整するため、出荷に時間がかかります。
みのり農園は畑が1か所にまとまっているため、まだよいのですが、
畑をたくさん借りている農業者の方は、
軽トラで移動しながらの収穫になるため時間がよりかかってしまいます。

ではなぜ、面倒なのに多品目にこだわるか、というと、
実際のところは「楽しいから」という単純な理由です。

ここは性格によるもので、色々あったほうが楽しい、という私と同じ考えの方もいれば、
一つの作物に集中したい!という研究肌の方もいれば、
大きくどかっと作りたい!という男らしい方もいらっしゃり。
農業の多様性を感じます。

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2016年の挑戦者のみなさん

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高橋佳奈

高橋佳奈(たかはしかな)
滋賀県 高島市

1979年 滋賀県生まれ。東京でベンチャーキャピタル系の企業に勤務。その企業が立ち上げた農業法人で3年間農業に従事した後、料理人だった夫とともに就農を決意。郷里に近い滋賀県内にて2013年に就農、『みのり農園』をスタート。現在は、収穫したばかりの野菜を提供するレストランのオープンに向けても奮闘中。『農業女子プロジェクト』にも参加し、若手農家との連携も図っている。

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