2016.10.18
選択できる幸せ
「高知県の中山間地域の限界集落に住んでいる。」
そう言うと、どんなイメージを持つでしょうか。
友達には「電気はあるの?」「携帯電話はつながる?」「自給自足でやってるの?」
なんて聞かれます。
「日本のインフラ舐めんなよ!」って感じです。
宅配便も来ますし、携帯電話のLTEも3本立ってます!
Amazonで本を買えばすぐ届きますし、風呂はガスで、温水も普通に出ます。
逆に言うと、釣りにも行きませんし、猟もしません。川遊びもあんまりしないですね、、
登山なんかもしません。どっちかというと家で本を読んだり映画を見たりするほうが好きです。
こんな感じで答えると、「それじゃあ街で暮らすのと同じじゃん」と言われます。
そうなんですよ。正直あまり変わらないんです。
まぁ、フラッとコンビニに行くとか、寄り道してスタバに寄るということはできませんが、
基本的な生活は同じだと思います。
これって凄いことなんじゃないでしょうか。
地域を好きになって山で住むことを選択したが、自給自足的な生活ではなく、
街と同じような生活を選択する。 様々な選択肢から選ぶことができる。
これって本当に幸せなことだと思います。
集落を守り土地を守ってくれた人たちがいたから、ここに住むことができています。
様々なテクノロジーの進化により、山の上でも街と同じような生活ができるのです。
今の自分たちの選択肢を作ってくれた人たちに感謝をして、
未来の人たちの選択肢を守っていきたいなーなんて思っています!
(朝起きたらこの風景が広がっています。感謝!)
田畑勇太(たばたゆうた)
高知県 大豊町
1989年 愛知県生まれ。大学入学をきっかけに住むことになった高知県の自然に魅せられる。その後、現在の住まいとなる土地と出会い、「ここに住むためにはどんな仕事が最適か」を模索する中で有機農業と出会う。研修を経て、2015年就農。標高550mの冷涼な気候を生かした、夏秋に出荷したミニトマトが、地元の日曜市で評判となる。今後もミニトマトをメインに、地元のゆず果汁なども取り入れた無農薬栽培をしようと考えている。