2018.12.02
畑のこと
11月中頃、もう少しで就農1年目を終えようとしていますが、来期の課題が色々と見えてきました。
その中でもやはり1番の課題は『秀品率』が低い事です(病害虫が出た畑についてです)。「形の悪いもの」「作物の肌が荒れているもの」「虫に食べられているもの」など、秀品とならず出荷できない理由は様々です。頑張って作付けしたのに出荷できない…、凹みますね。秀品率が低いと出荷量が減るのは勿論の事、収穫・調整などにも時間が掛かり悪循環です。
春夏作付けの野菜はその様な物はあまり出ませんでしたが、秋冬作付けの畑ではかなり出てしまいました。「なぜだろう?」と振り返ると、そのような現象は作付けを急いだ畑に出ていました。
基本、年1作での作付けを心掛けているのですが、今回病害虫がでている畑は、
春作収穫終了(6月下旬)→耕うん(7月中に3回)→施肥・耕うん(8月2週目)→秋冬作付け(9月上旬)の2作を行いました(圃場面積が少なかった為)。有機物が多かった事や、土壌のバランスが悪かったことが秀品率が低かった原因だと思います。
私の土づくりの方向性は、基本的に植物性堆肥をベースとし、油かすや米糠などを使用したボカシ肥で補う感じです(今年は欠乏症などが出たので、土壌分析を取り入れ微量成分等も補填します)。
来期は圃場面積も少し増えるので、年1作でローテーションを組み作付けしたいと思います。
(緑肥:大豆[左]とエン麦[右])
(ボカシ肥:毎年11月と6月に作ります。今年は油かすと米糠ベースで作りました)
杉浦秀幸(すぎうらひでゆき)
山梨県 北杜市
1976年千葉県生まれ。日本各地でフランス・イタリア料理を学び料理人を務める。山形庄内地方のレストラン「アル・ケッチァーノ」で野菜のおいしさに衝撃を受け農業への意識が変わる。農業大学校で学んだ後、山梨の有機農家で研修、2018年春「オーガニックファーム テラ」を開園。