2015.12.23
広がる人の輪、続く挑戦
朝はきりっとした冷気につつまれ、挑戦者の方々の畑では、
冬野菜の収穫と来年の野菜作りに向けての準備が、着々と進みます。
先月11月21〜23日に開催したSHARE THE LOVE for JAPANの 写真展
「それでも有機農業という生き方を選ぶ 」 の最終日は、
挑戦者の皆さんをはじめ、プロジェクトに関わって下さっている先駆者やステップアップ支援の皆さんが一同に会し、交流を深める場になりました。
写真家・公文健太郎さん の写真を1枚1枚じっくりと眺め、皆さんから送って頂いた食材で作った料理を食べながら、農業にまつわる話に花が咲き、
SHARE THE LOVE for JAPANとしての一体感が感じられるイベントとなりました。
そしてこの場を通しても、新たなつながり、交流が生まれ始めました。
会場にディスプレイされた 千葉さん )の珍しい野菜を見て、「この野菜、私もつくっています。千葉さんと気があうかも。」と、おっしゃる 佐藤さん 。
長野の伝統野菜の栽培にも力を入れている 宮﨑さん を含めて、珍しい種や野菜の話題で盛り上がりをみせました。
また、佐藤さんの育てた菊芋を食べた来場者の方が、「知り合いの日本酒酒造で菊芋を使いたいという方がいるんですよ。」と佐藤さんに話しかけるシーンもあり、こちらでも新たな出会いの予感がありました。
先頭に立って有機農業を切り拓いてきた先駆者の方々とお話をした 今村さん は、
「やはり有機農業界の重鎮の方々のお話には、心が震えました。憧れていた 澤登先生 とも会ってお話することができたし、
金子さん からは、『きれいな野菜が出来ているね』『10年続けたら、楽になるよ』と言葉をいただき感激です。」
と、感慨深い表情を浮かべ語ってくれました。
(写真展後の懇親会で、有機農業への熱い想いを語りかける金子美登さん)
そして、写真展翌日には、 大野さん が、 今村さん細渕さん お二人の畑を訪問するとのことで、
編集部スタッフも加わり、日頃からお二人の畑を手伝っていらっしゃる援農の方々や仲間を含め総勢9名で、じゃがいもや里芋の収穫、草取りなどの農作業を行いました。
汗を流した後全員で頂く昼食は、手作りのお料理など並び豪華で、笑いの絶えない家族団欒のよう。
そんな輪の中から、自然と「大野さんのお米を食べたいから注文したい」と新たなお客さんが生まれたり、大野さんの作るいちごと米粉を使った 「古都華クッキー」 の改良についてアイデア交換が始まったり、
「ここにいる皆で、何か新しい商品作りにチャレンジしてみよう!」と新たな挑戦も生まれました。
このような志を共にする仲間との出会いや新たなつながりが生まれていくこと。
一つ一つのピースがつながって、地域や師弟関係を超えた仲間が集う場となること。
そんなことを目指している私たちSHARE THE LOVE for JAPANの活動を通して、
これから新たな道を切り拓いていく挑戦者の皆さんの支えになればと考えてきました。
来年もまた、SHARE THE LOVE for JAPANが、仲間の輪を紡ぐ場となるよう、
関わって下さる皆さんと共に歩んでいきたいと思っています。
ぜひこのブログを読んでくださる皆さんも、応援・ご参加ください。
最後に、日々の畑作業などで休む間もない中、時間を割いてこのブログを書いてくださった
挑戦者の皆さんに感謝の気持ちを述べて、2015年の挑戦者ブログを締めくくりたいと思います。
これから就農を志す方や、同じく今まさに挑戦をされているたくさんの仲間へ、
農業や生き方に対するヒントがたくさん含まれたメッセージを贈って下さったと思っています。
本当にありがとうございました。来年も皆でお会いしましょう。
これからも共に歩んでいける仲間でいられますように。