2015.05.29
それぞれの芽吹き
季節はずれの台風もやってきた5月。
4月の雨とはうってかわって、夏のような陽気が続く日もありました。
5組の挑戦者の皆さんの畑や田んぼは、
季節の移り変わりとともに違った表情を見せ始めています。
今月は、皆さんに栽培方法のこだわりについて語っていただき、
それぞれの畑の作物の芽吹きや成長を垣間見る事も出来ました。
皆さんの様子を、少しだけ振り返ってみましょう。
(佐藤さんの畑の様子)
長野の宮﨑さん。「野菜づくりは、野菜自らがたくましく育つ環境を作ること」
「野菜を育てることは、人を育てることと同じ」と語ります。
その言葉からは、夏野菜の準備に忙しく畑を駆け回る中でも、
日々畑の様子に目を向け、耳を傾けることを一番に考える
真摯な姿勢がうかがえました。
神奈川の佐藤さんの畑では、ジャガイモの苗が順調に成長し始めています。
草が生い茂る中で育つジャガイモは、これからどんな変化を見せるのでしょうか。
様々な栽培方法を試みる佐藤さんの畑では、至る所でワクワクの芽が育まれています。
千葉さんは、引っ越し先の埼玉の新たな畑で栽培開始と意気込む矢先、
天候不良や台風に見舞われなかなか予定通りに進まない様子。
苗植えの遅れや、新たな畑の土壌は、野菜の生育に影響するのか、
心配は多々ありつつも、動じることなく大らかに構えて日々畑に向かいます。。
千葉の今村さんと細渕さんの畑では、夏野菜の定植が次々と進められています。
畑がにぎやかになるにつれて、多くの人が訪れたり、手伝いに参加したりと、
新たな交流も生まれ、活気のある様子がうかがえます。
そして、5組の中で唯一お米農家でもある奈良の大野さんの田んぼでは、
いよいよ田植えのシーズンが到来しました。
地元の人々が参加する「田植え体験」イベントも開催され、
これから稲の成長に合わせて表情を変えていく田んぼの風景が楽しみです。
(大野さん田植えイベントの様子)
こうして畑や田んぼの様子を見ると、5組それぞれの個性が光ります。
その中でも皆さんに共通していたのは、
自然と闘うのではなく寄り添う姿勢、
作物や大地の力を活かすという信念、
そして、収穫のその先にいる食べる人への愛情でした。
これから収穫が増えるにつれ、畑に届く「おいしかったよ」の一言が、
挑戦者の背中を押す力強いエールになると、皆さん笑顔で教えてくれました。
さて、次回6月のテーマは「梅雨」。
本格的な夏を前にして、畑の作物たちの成長はどんどん進み、
農家の仕事が忙しくなる農繁期でもあります。
今年の梅雨が、脅威とはならずに、恵みの雨をもたらしてくれるよう願いながら、
皆さんの自然との向き合い方をご紹介していきます。