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2022.09.30

自然栽培を実践してみて感じたこと

木村秋則さんの本を読んで、「敵なんてどこにもいなかった」というような考え方に心が洗われたように感じて、羽咋市に移住し自然栽培を学びながらお借りした畑で自分でも実践してきました。

移住当時の私は、自然栽培は特別な栽培方法だと思っていました。今から見ると、この考え方はとても危ういと思います。一つの栽培方法を特別視することで他の栽培方法をしている方を「わかってないな」というように、なんとなく下に見てしまう嫌いがあるのではないかと。自分を擁護するみたいで恐縮ですが、同輩が「自然栽培は有機栽培より上の栽培方法」と言うのを聞いて、それは違うんじゃないかと思っていました。なんだかんだ言ってそれぞれに団粒構造を目指しているんだと思います。栽培方法で一長一短あってアプローチの仕方はいろいろあるのでしょう。

私が実践して感じたのは、自然栽培は土を選ぶということです。私は畑がいくつもの場所に点々としていまして、地域おこし協力隊としてもいろんな場所で栽培してきました。例えば、砂地の畑で自然栽培をすると非常に厳しいものがあります。サツマイモでさえまともに育ちません。山の耕作放棄地で焼き畑をしてから作った葉物野菜は虫もつかずきれいにできていました。

一つの栽培方法を選ぶと、ある意味ルールに縛られてしまうと感じます。何も投入しないとか耕さないとか、誰かがその土地において到達したことであってどこでも通用するわけではないですし、自然はそんなこと言ってないと思うのです。最後に一つだけ。何年経っても育ちの悪かった圃場でこぼれ種からすくすく野菜が育つ場所がありました。そこは野菜の残渣や刈り取った雑草を捨てる場所でした。これは自然からの回答だと思うのです。その場所では春にはハコベが生えてきます。

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(道の駅 千里浜にて自然栽培軽トラック市に出店してきました。手前の軽トラックが私です)

sawamura12-2

(金ゴマは四年目になります。選別は大変ですが、とれたてのゴマは香りが違います)

メへへ農園
HP https://gobacknature.com

challenger

澤村悠行

澤村悠行(さわむらゆうこう)
メヘヘ農園
石川県 羽咋市

1978年千葉県生まれ。幼少期、祖父母の暮らす岩手で目にした、動植物が織りなす彩り豊かな原風景を忘れられず、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の自然農法に触れたことを契機に本格的に就農を決意。移住先の羽咋市で自然栽培を学んだ後、2022年4月「メヘヘ農園」を開業。無農薬や化学肥料不使用を前提条件として、野菜や米の収量を高める道を探索する。将来的には、動物、植物、人間が共存し、化学反応が起きる空間づくりを目指している。

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