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2022.08.21

土づくりについて 3

前回の続きですが、私は菌ちゃんファームの吉田俊道さんの提唱する土づくりを実践しています。今回は、糸状菌を生かすその土づくりのやり方をざっくり書いてみます。

・まず溝を切ったり、高畝にするなどして水はけのよい畝を用意します。(糸状菌は水につかると30分で死んでしまうからです)
・固い草を集めて畝の上に厚さ5cm程度で敷いていきます。(固いもの(リグニン)を分解できる生き物は限られていて(カブトムシやキノコ菌など)糸状菌優位に分解を進めるためです)
・その上に薄く土をかぶせます。(菌は小さいのでフワッとしていると食べづらいので草を抑える役割です)
・一雨あてます。(水につかると死んでしまいますが、湿っていないと活動できないからです)
・すぐにマルチをはります。空気を入れるためにマルチ止めを用いて止めていきます。
・重石または土の塊をマルチの上の両端に等間隔で載せていきます。(重りを土の上に載せると毛細管現象で水が上がっていきます。畝の上に水分をキープするための処置です)
・二ヶ月ほど待って野菜を植えると立派な野菜が育ちます。

二ヶ月で結果が出ます(実際には元気に育ち始めるまではもう一ヶ月くらいかかる場合もあるかもしれません)ので、1mだけでも試してみてはいかがでしょうか。なんでそれで育つのかとお思いになられるかもしれません。糸状菌の中で共生して生きる窒素固定細菌という菌が窒素を供給してくれるのと、糸状菌は固い草を食べたあと土の中に潜って菌糸のネットワークを広げ、畑全体と植物が繋がることでいろんな栄養素を受け取ることができるらしいです。次回はこの土づくりの問題点について書きたいと思います。<続く>

sawamura9-1

(自然栽培一年目のコシヒカリです)

sawamura9-2

(マコモダケは無肥料だからか年々株が細くなっています)


メへへ農園
HP https://gobacknature.com

challenger

澤村悠行

澤村悠行(さわむらゆうこう)
メヘヘ農園
石川県 羽咋市

1978年千葉県生まれ。幼少期、祖父母の暮らす岩手で目にした、動植物が織りなす彩り豊かな原風景を忘れられず、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の自然農法に触れたことを契機に本格的に就農を決意。移住先の羽咋市で自然栽培を学んだ後、2022年4月「メヘヘ農園」を開業。無農薬や化学肥料不使用を前提条件として、野菜や米の収量を高める道を探索する。将来的には、動物、植物、人間が共存し、化学反応が起きる空間づくりを目指している。

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