2018.11.17
堆肥工場見学
前回書いた、昨シーズン中に描いた構想の中で、今シーズン試してみて良かったこととしては、直売所で贈答用・家庭用を分けて用意したり、少量から大袋入りなど量のバリエーションをきちんとそろえて販売したことなどがあげられます。
その他、販売する際に考えていたことは、他の多くの生産者といかに違いを出せるかということです。例えば、販売時期。多くの人が出荷し終えた時期に出せれば、競合が少なくなるため売上は上がると思います。そのためにはどうするか?出荷時期を調整するために、栽培方法にも工夫が必要となりますね。今後の課題として模索していきたいと思います。
話は変わりますが、前回のブログ執筆時から今までの出来事としては、使用しているバーク堆肥(樹皮を発酵させて作った有機質肥料)工場の見学へ行ってきたことです。正直、バーク堆肥をはじめ有機質堆肥はよくわからないことが多いです。効果が長期間に及ぶため、「どのタイミングで、どの程度植物に効いているのか」という点がよくわからないというのが正直なところです。
仮に土壌検査を行っても、その時点の土壌の状態がわかっても、それがこれからどのように栽培する植物に効いていくのかが分からないのです。多くの人の話を聞くに、教わったやり方の中から自分が信じたやり方を決め、試行錯誤しながら長年向き合っていくしかないのかなと思います。
(バーク堆肥工場)
また、11月はいままで収穫で忙しくてなかなかできなかったマルシェへの出店をいくつかします。新たな可能性が見つかればよいですね。
佐藤辰彦(さとうたつひこ)
福島県 福島市
1976年福島県生まれ。大学、大学院と経済学を学び、首都圏で会社員として働く。東日本大震災後、困難な状況にあった福島にたびたび帰省する中で、実家の「佐藤果樹園」を継ぐことを決意。アグリイノベーション大学校で有機農業と養蜂を学んだ後、2017年にUターンした。