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2018.09.14

「幸水」の次は「豊水」

こんにちは!このブログの執筆時点(9/3)で、梨「幸水」の収穫が終わりました。次は「豊水」になります。

早生種の「幸水」を終えて、今後の課題として考えていかなければならないことは、「どのような販路を強く意識して栽培していくか」ということです。

どのようなことかというと、梨に限らず早くに出荷される早生の品種ほど、日持ちはしません。スーパーなどに並ぶ梨は共選品(農協などで共同選果し、市場出荷するもの)が多いのですが、選果場を経由するので、収穫されてから消費されるまでに時間がかかります。日持ちさせるため、熟す一歩手前のものが収穫されて出荷されます。また大きさも大き過ぎない手頃なものが好まれます。

一方、収穫されてから消費されるまでが短い、直売所で販売されるものや贈答品は、大きく、熟したものが好まれる傾向にあります。この二つの販路は相反するところがあります。

どの販路に出荷したいかによって、栽培方法(枝の置き方・摘果具合・収穫時期)が異なります。このあたり、今後どうするかをもっと考えていかなければなりませんね。

次の品種「豊水」は、多汁で濃厚な甘みに加え、酸味がある品種です。糖度計で図ると今年は例年より3、4度高く16度前後あり、非常に甘いです。ご期待ください。

satou_t11-1

(やや早い収穫。市場出荷向き)

satou_t11-2

(完熟での収穫。直売所向き)

challenger

佐藤辰彦

佐藤辰彦(さとうたつひこ)
福島県 福島市

1976年福島県生まれ。大学、大学院と経済学を学び、首都圏で会社員として働く。東日本大震災後、困難な状況にあった福島にたびたび帰省する中で、実家の「佐藤果樹園」を継ぐことを決意。アグリイノベーション大学校で有機農業と養蜂を学んだ後、2017年にUターンした。

写真家の眼 佐藤 辰彦

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