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2018.06.03

はちみつ

こんにちは!今回は「はちみつ」についてのお話です。
今年も5月5日より採蜜を始めました。うちのはちみつは、一切なにも添加していなく、熱処理もしていない天然はちみつです。熱処理するとせっかくのはちみつの成分が壊れてしまいます。よって熱処理はしていません。

またよくお客様に、「このはちみつは何の花ですか?」と聞かれることがあります。蜂の行動半径は3kmほどあります。この行動半径内に単一の花しか咲いていないということはありません。常に複数の花が咲いています。よって「うちはすべて“百花蜜(いくつもの種類の花から集められたはちみつ)”です」と答えています。

採蜜は大体1週間おきに行うのですが、1週間経ると咲いている花が変わります。よってはちみつの味も採取日ごとに異なります。採取日の異なるはちみつを混ぜるようなことはしません。

また、蜜は蜂がさまざまな花から自由に集めてきます。当然人がコントロールできるものではありません。天然のブレンドになります。仮に、昨年と今年で同じ日に採取したとしても味が異なります。天然はちみつは一期一会。同じはちみつには二度と出会えません。

今年の例でいくと、5月5日に採取したものは非常に粘度が高くてこってり甘く、その中にもピリッとした酸味がありました。酸味の正体はりんごだと思います。そのため、このはちみつはりんごの蜜を多く含んでいると思います。
次に採取した5月11日のはちみつは対照的に粘度が低くあっさり、おそらくアカシアの蜜を多く含んでいると思います。こんなところが量産品でない天然はちみつの魅力だと思います。

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(左から5月5日、11日、17日に採蜜したはちみつ。色も全く違います。)

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佐藤辰彦

佐藤辰彦(さとうたつひこ)
福島県 福島市

1976年福島県生まれ。大学、大学院と経済学を学び、首都圏で会社員として働く。東日本大震災後、困難な状況にあった福島にたびたび帰省する中で、実家の「佐藤果樹園」を継ぐことを決意。アグリイノベーション大学校で有機農業と養蜂を学んだ後、2017年にUターンした。

写真家の眼 佐藤 辰彦

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