2023.05.14
定植し始めた協生農法圃場の様子は、ぱやぱや!?
皆さんの住んでいる街には、方言はありますか??ここ庄内は平野のむこうに鳥海山や月山が見えて、とてものどかなところです。方言の訛りも、どことなく柔らかな感じです。基本的に話し言葉には濁点がつき、語尾は「の~」なんです。
例えば、「じゃ~ね~」が「じゃ~の~」、「これ、おもしろかったね」が「これ、おもしぇがったの」という風に変換されます。「ありがとう」は「もっけだの」だったり、近くの産直の店名は「もんとあ〜る」というのですが、「”もんと”=いっぱい」、「”あ〜る”=ある」、つまり「いっぱいある」という名前だったり。
いつもは気にも留めずに慣れ親しんだ方言を使い、日々を過ごしていますが、他所からいらっしゃったお客様とお話をする時はちょっと不便です。先日東京からお客様がいらして、協生農法の圃場を案内することになりました。
「まだまだこのように、ぱやぱやしてるような感じなのですが〜」と、話始めると、なんだか反応がなく、「もしかして、伝わってませんか?」と聞くと、どうも”ぱやぱや”が伝わっていない様子。あらためて”ぱやぱや”を説明しようとすると、これまたニュアンス的なところもあって、うまく説明できず。私なりに”ぱやぱや”を表現すると、稲穂やすすきが旺盛にふさふさ生えている真逆のイメージで、少しだけ点在して生えているようなイメージなのですが…。そんな私たちの、まだ”ぱやぱや”している圃場。
この樹々に花が咲き・実をつけると、ミツバチや鳥が遊びに来て、圃場のなかの生物多様性が高まります。さらに樹が大きくなり木陰ができると日陰に向くような植物も育てられたり、何といっても、夏場の作業中に暑さをしのげるので、私たちが一番恩恵を受けられるのかもしれません。今の状態から、どのように芽吹き・葉を生い茂らせるのか、今から、そして3年後・5年後が楽しみです。
野菜や、花の種は60種類ほど届いており、ハウスで育苗しながら定植時期をうかがっております。こちらは、暖かくなってきているものの、夜の冷え込みと風が強いこともあり、定植時期がなかなか定まらなくて、少しハラハラしています。
毎日のように注文していた苗が到着して、せっせと定植していく毎日。早く“ぱやぱや“から“ふさふさ“くらいになるように頑張ります。
Kuchiru made mederu(朽ちるまで愛でる) 佐藤 千穂
Instagram @kuchiru_made_mederu
Facebook @Kuchiru made mederu
佐藤千穂(さとうちほ)
lKuchiru made mederu
山形県 鶴岡市
1982年山形県生まれ。庭に育つ植物と触れ合う幼少期を過ごし、生花店で働きはじめる。楚々とした野花の持つ素朴な美しさに心惹かれ、2023年3月「Kuchiru made mederu(朽ちるまで愛でる) 」を開業。不耕起・無施肥・無農薬を基本に、150種類以上の花木・果樹、野菜・花・ハーブ・スパイスなど様々な植物を一つの圃場の中で密植して育て、圃場の多様性を高めて循環させていく「協生農法」に挑戦する。
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