2015.11.19
タネの季節と次作への思い
朝方はすっかりと冷え込むようになってきた私の畑のある足柄地方。
あとひと月もすれば初霜でしょうか、残った夏野菜達が熟して、「タネ」の採取に向かっております。
トマト、ナス、ズッキーニ、カボチャ、トウガラシ、シシトウ等、
今年も幾つかの野菜のタネを採種し、来季の栽培へと繋いでいきます。
(畑の片隅に残っている、タネ取り用の白皮砂糖カボチャ。)
そして既に来年の春からの作付けのことも考える時期です。
早いものはそろそろ土を整えて、場所を確保。もうそんな時期か・・・
在来種や変わり種、外国の品種などを中心に、来年の畑での各野菜の立ち位置を決めていきます。主力生産物となるエース、目を引くスター、王道のチャンピオンから、無くてはならない名脇役まで。
そう、 以前ブログ で書いた「プロレス」の世界のように、それぞれの野菜のキャラクターを考え、ストーリーを持たせるのです。
例えばトマトでも幾つかの品種を育てるのですが、その出来や、自然への適応性、周りの人たちの反応等によってエースになるのか、名脇役なのか。常に作付け計画は変化し進化していくのです。そして僕はそんな栽培を楽しみます。
(今年豊作で人気だったマイクロトマト。来年はどのポジションにしようか…)
僕個人としてのエース野菜も当然あります。
そんなひいきな野菜は、知る人ぞ知る野菜として僕の中で大切に扱います。
え、全部の野菜を天塩にかけてひいきしろって?いやいやまあ(笑)
自然に近い畑をやっていますと、人の思う通りには育ってくれない野菜も出てきます。
僕はそれをあの手この手を使ってまで活かさないの。僕も野菜も無理はしない。
ですから計画という意味では成り立ち難く、ある意味変わることが大前提。
畑の野菜たちの変化に常にこちらが順応するからやっていけるのです。
そして結果、いつも大丈夫です。
そんな自分本位、いや、野菜本位のみなもと農園。だからこそのわくわくお野菜ランド。
僕が楽しんでるからこそ皆へ伝わる。
引き続きよろしくお願いします。
栽培も種もワクワクが基準!
佐藤友明(さとうともあき)
神奈川県 松田町
無農薬の自然菜園として足柄みなもと農園~わくわくお野菜ランドを運営している。2013年に夫婦で就農。1972年生まれ神奈川県出身。