2015.07.13
共生するお野菜
夏至もとうに過ぎ、夏本番となってきました。
いつの頃からか、夏がやけに暑いなあと感じます。
子供の頃は、気温が30℃を超えてもプラス1~2℃とかで、
38℃とか39℃なんていう日はありませんでしたよ。
それが今や35℃超えが当たり前の夏。いったいどうなっていくのでしょうね。
(↑だんだんと色づきだした畑のトマト。)
今月は、「自然との対峙」というテーマについて。
畑で、そんな暑さの厳しくなる夏に向けての向き合い方、対策というと・・・対策かぁ。
実はね、そんなに深刻には考えていないのです。
以前のブログ でもお話しましたが、
やることといえば、
夏の暑さによる乾燥に対して土を剥き出しにせず、刈り草を厚めに敷いておく。
うちはそれくらいなのです。
僕の心の中には常に「自然とは何ぞや?」という感覚があります。
そして、そもそも自然とはそのまま、あるがままの状態が「自然」ということであって、
本当の自然とか、これが自然とかいう定義はないと感じているのです。
そして何よりも園主である僕自身が、「自然に実る野菜」に魅力を感じています。
畑としてやっている以上、その場には完全なる自然は存在しないのですが、
野菜を「野」に成る「菜」と捉えて、
種が持ち合わせている力に頼って管理をしていますので、
ポイントを押さえる以外は、基本、育つ野菜の自由にさせているのです。
それを踏まえて考えますと、「夏、何か対策を!」と思うのですが、
結局毎年最低限の手助けしかしないで、あとは野菜に任せるようになります。
(↑草にも負けずに育つジャガイモ)
そう、ある意味、園主が不真面目なのです(笑)
ですから野菜達が頑張るのですけどね。
それでも例えば水が足りなければ、野菜は水を求めて根を深く伸ばすでしょう。
そして最低限の手助けをこちらがしても枯れてしまうようなら・・・
延命法は取りません。
自然の中で生きられなかったという現実を受け止めることにしています。
厳しいようですが、そんな厳しさと自然の尊さを体感させてくれたのが畑でした。
そして日々、何かを感じさせてくれるのがうちの畑です。
人間が全てをコントロールすることは出来ません。
ですからいっそうの事、視点を変えて自然に任せ、
気候とも寄り添うような形を取っています。
それは「みなもと農園」が大切にしていることにも繋がっています。
植物はいろいろなことを教えてくれますよ。
(青空のもとの畑風景。左下には自生しているこんにゃく。)
栽培も種もワクワクが基準!
佐藤友明(さとうともあき)
神奈川県 松田町
無農薬の自然菜園として足柄みなもと農園~わくわくお野菜ランドを運営している。2013年に夫婦で就農。1972年生まれ神奈川県出身。