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2018.11.23

ニンジン農家への道

11月に入り、少しずつ朝晩もヒンヤリしてきて、秋の気候となってまいりました。
当農園でも秋野菜が揃ってきて、収穫出荷に忙しくしています。

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(絶賛販売中の秋野菜セット!)

4月から書かせてもらってきたこのブログですが、あといよいよ残すところ4回ということで、
伏線回収じゃないですが、書きそびれていたことを書いていきたいと思います。

第1回目のブログで、今年は「ニンジン」を核となる品目として取り組みたいと書いていました。
その取り組みの結果を報告します。

少量多品目だと、個人や飲食店のお客様への販売が中心となりますが、
都市部への流通に難のある栽培エリアでは、それだけで収入を確保するのは厳しいです。
広面積栽培の品目にも取り組むことで、販路拡大にも取り組みやすくなり、
収入の安定に繋げられると考えています。
そこで、オオシマ農園ではニンジンの広面積栽培に取り組むことにしました。
 
例年、ニンジンは一畝(1a)くらいしか作付けしておらず、
今年は一反(10a)くらい一気に広げようかと考えたのですが、
一応様子を見て、結局四畝(4a)ほどにして作付けしました。
多品目栽培に取り組みながら並行してこなせるように、
「太陽熱養生による除草の手間削減(第10回ブログ参照)」と、
「株間を4cmから6cmにすること」により、間引きの手間を削減する対策を実施しました。



結果として、栽培期間中、除草に入ったのは初期の1、2時間くらいで、
その後は間引きもそこまで必要なく、収穫までたどり着いてくれました。
これならば収穫時期に労働力を集中させれば、少量多品目との両立は可能だと思います。

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(ニンジン畑の様子。手前から時期を少しずつずらして播種しています)

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(収穫サイズになったニンジン。今年はカラー人参にも少し挑戦しました)

今回の結果は自信につながったので、来年こそは一反の畑でニンジンに挑戦したいと思います。
挑戦予定の畑はまだ借りたばかりの畑で、水はけは良く耕土の深さもありそうですが、
すき込んだ雑草の分解具合を見ても、地力が弱そうです。

これからエンバクをまいて春にすき込み、その後にソルゴーをまいてすき込み、
太陽熱養生をしっかりと時間を確保して実施し、
来年の秋作ニンジンには万全の状態で挑戦したいと思います!

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(来年ニンジン挑戦予定の畑。丁度一反ほどの大きさ)

challenger

大島雄

大島雄(おおしまゆう)
愛媛県 宇和島市

1981年東京都生まれ。大学卒業後、住宅設備メーカーに就職。松山に配属され9年間営業職として働く。その間に愛媛育ちの千春さんと結婚。退職後、故山下一穂さんが主宰する土佐自然塾で学んだ後、2014年、千春さんの故郷近くの宇和島市で「オオシマ農園」を開く。

写真家の眼 大島 雄

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