SHARE THE LOVE

2018.11.02

神社宵祭

秋冬作の植え付けのがピークを過ぎて、
少し一息ついた頃の10月の第2週末の日曜日に、
毎年私の住んでいる三間町音地地区では神社の例祭となり、
前日の土曜日の夜に宵祭りが行われます。

昨年から自治会役員の神社総代として神社の管理、行事の準備に携わっており、
宵祭りの前は餅まき用の餅づくりや、当日は1日かけて神社の飾りつけ等
準備に忙しくしています。

音地地区は現在こそ46世帯のそれほど大きな集落ではありませんが、
以前は140世帯ほどの住民がおり、
神社行事は住民の少なくなった今でもしっかりと運営されています。

例祭で餅まきをする地区は少ないそうですが、音地地区では
当時と変わらない1俵半(90kg)分もの大量の餅をまくのが一つの特徴です。

oshima_y14-1

(前日に皆で餅まき用の餅づくり)

当日朝、山に入って神様にお供えする榊を集めに行くのも大事な仕事。
枝だけ切って済ます地区も多いですが、こちらでは芯からちゃんと切ってきます。

最初はどれが榊かさえ分かりませんでしたが、今は形の良いもの、悪いもの、
少しわかるようになってきました。なかなか貴重な経験させてもらっています。

oshima_y14-2

(榊集め。理想的な形のものを探すのに一苦労)

oshima_y14-3

(幕も張り終え、ライトアップされた神社。雰囲気あります)
 
「こんなお祭りがこれからも続いていって欲しいなぁ」と思いながら、
「10年後、20年後はどうなるのかなぁ」とも思い少し寂しくなりながら、
盛り上がる餅まきを眺めていたのでした。

oshima_y14-4

(餅まき風景。大人も、子供も、おばあちゃんも。キャーキャー言いながら餅を集めます)

challenger

大島雄

大島雄(おおしまゆう)
愛媛県 宇和島市

1981年東京都生まれ。大学卒業後、住宅設備メーカーに就職。松山に配属され9年間営業職として働く。その間に愛媛育ちの千春さんと結婚。退職後、故山下一穂さんが主宰する土佐自然塾で学んだ後、2014年、千春さんの故郷近くの宇和島市で「オオシマ農園」を開く。

写真家の眼 大島 雄

過去の記事を読む

BACK TO TOP