2018.07.21
平成30年7月の豪雨による畑の被害
先日の西日本豪雨災害で、私たちの住む愛媛県宇和島市三間町でも被害がありましたのでご報告します。
今月7日の朝5時頃、今まで聞いたことのない雨の音で目が覚め、慌てて納屋の方へ行ってみると、家の裏の山際から少しずつ浸水してきていて、外ではサイレンが鳴り出しました。急いで消防団詰め所に行って地区のパトロールをしてみると、山の至るところから水が流れ出てきていて、田んぼだったところが川になっており、家が流されてしまっていたところもあり、ようやく状況の深刻さを理解しました。
その後は道路に流れ出てきた土砂の除去、土砂崩れで木が倒れ通行できなくなったところの撤去作業などに追われ、隣町の義両親が住む吉田町はさらに被害が大きいという状況で、私も妻も落ち着かず、畑の状況把握まではなかなか出来ていませんでした。
8日の昼になり少し雨がおさまってきたのでやっと畑を見に行ってみると、3箇所冠水していました。冠水していなかったところも畝間にはこの数日間ずっと水が溜まっている状態だったので、作物は無事ではないだろうなと感じていました。
9日になり雨が止むと一転して晴れ間続きとなり、四国も一気に梅雨明けしました。
豪雨の後のピーカン天気。セオリー通り病気が出だしました。パプリカ・ピーマン・シシトウなどのナス科類で青枯れ病がちらほら出てきています。
でもまだ元気な株もあり、「諦めるには早い」と、酢の100倍希釈液を葉面散布しました。根が傷んで養分を吸収できない状態なので、葉から炭水化物を与えて新しい根の発根を促します。今回は被害が被害なだけに気休めにしかならないかもしれませんが、昨年10月の台風の際も散布してみて効果があったような気がしたので、実践です。
雨上がり後の1、2日間、どこから手を付けたらいいのか頭の中が整理できず作業が手に付かなかったのですが、とにかく、やれるだけやってみようと、少しずつ前を向きはじめてきています。
それも、普段野菜を購入いただいている方々、友人の皆、そしてこのSHARE THE LOVE for JAPANのスタッフや参加農家の皆さんからのご心配、応援のメッセージをいただいたことが強く背中を押してくれています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
まだ今11日現在、断水状態が続き、隣町の吉田町では依然生活の基盤が整っていない状態ですが、このブログがアップされる頃には、少しでも状況が改善されていることを願います。
(現在の畑の状況)
(倒木の撤去作業)
大島雄(おおしまゆう)
愛媛県 宇和島市
1981年東京都生まれ。大学卒業後、住宅設備メーカーに就職。松山に配属され9年間営業職として働く。その間に愛媛育ちの千春さんと結婚。退職後、故山下一穂さんが主宰する土佐自然塾で学んだ後、2014年、千春さんの故郷近くの宇和島市で「オオシマ農園」を開く。