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2018.06.21

坂道作り

私たち家族は、宇和島市三間町の音地(おんじ)地区という集落に2015年2月に移住しました。最初は戸惑うことの多かった暮らしも3年が経ち、だいぶ集落での生活にも慣れてきました。

ただ、時が経つにつれ、住んでいると色々と問題点も出てきます。
家に続く私道の坂道があるのですが、途中から舗装が剥がれてしまっていました。いずれは直さなければいけないと思いながら手を付けられておらず、その間に雨で地面は少しずつ削られ、末期には岩場を登るような状態になっていました。

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(崩れてしまった家までの坂道)

その様子を見かねた地域の方が、「業者に頼めば修理に数十万かかる。皆で生コン打てば早いものよ。」と言ってくださり、地域の皆さんご協力のもと、生コンと砕石だけ手配して、あとは自分たちだけで舗装工事をすることになりました。

田舎の人たちのことをすごいなと感心してしまうのは、基本的に自分のことは自分でやるということです。大工作業でちょっとした小屋をさっと作りますし、土木作業用に、自家用ユンボを所有している方もけっこういます。皆さん器用です。憧れます。

自分で自分の環境を整えて、そして地域の環境は地域の皆で整えます。そういう自立した当事者意識は非常に大事だと思います。私もその地域に暮らす一員として、日頃お世話になりっぱなしなので、自分に出来ることは積極的に取り組みたいと考え、消防団活動や神社総代役員などの地域活動にも参加しています。

さて、舗装工事の話に戻りますが、砕石を投入して道の凸凹をなくし、いよいよ生コン投入です。皆さん手馴れていて、舗装された道が少しずつ形になっていきます。

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ついに完成!これで坂道を歩く時も安心です!

その夜は手伝っていただいた皆さんに感謝を込めて、うちの庭でBBQでした。
汗をかいた後の生ビールは最高でした!

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大島雄

大島雄(おおしまゆう)
愛媛県 宇和島市

1981年東京都生まれ。大学卒業後、住宅設備メーカーに就職。松山に配属され9年間営業職として働く。その間に愛媛育ちの千春さんと結婚。退職後、故山下一穂さんが主宰する土佐自然塾で学んだ後、2014年、千春さんの故郷近くの宇和島市で「オオシマ農園」を開く。

写真家の眼 大島 雄

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